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2023年のゲームゼミ総括と、2024年の目標

ゲーマー諸兄、ごきげんよう。

昨年も記事をご購読いただきありがとうございました。今回は振り返りもかねて、ちょっと気楽に2023年何を達成して、2024年には何を目標とするのか、思っていることをつらつらと書いていきたいと思います。気楽なので文体はがらっと変わりますが気にしないように。


2023年の達成

・ゲームゼミ購読者1500人突破

というわけでいきなりですが、なんとゲームゼミの購読者が1500人を突破しました!

2021年に購読者が1000人を突破したのですが、この勢いを継続できてうれしいです。2024年以降も面白い記事を書いて、もっと読んでいただけることを目指します。

日本のゲームを取り巻く言論を変えたい一心で始めた「ゲームゼミ」ですが、やっぱりこれが評価されたのはすごくうれしい。改めて、購読者の方には感謝致します。


・「オープンワールド論」「ローグライク論」などのヒット記事の公開

ゲームゼミの購読者が1500人を超えた、という話にまさにつながるのですが、2023年は読みごたえのある批評を何本か公開できたのは進展だったかと思います。

本来ゲームゼミは普通のゲームメディアやソーシャルメディアでは読めないような、PVを意識しないからこそ深く掘り下げた記事を掲載するというコンセプトで続けてきましたが、実際に(全部集めると)新書一冊分ぐらいのボリュームで展開でき、このおかげで購読者も大いに増えました。

ぶっちゃけてしまうと、こういう長文の批評、単に熱量を持ってだらだら文字数を稼げばいいわけではなく、通常よりはるかに構成や角度に配慮しなければならず、そのための研究や語彙を含めると執筆は大いに苦労しました。

例えるならトランプのピラミッドです。数枚だけのピラミッドなら適当に積み重ねても成立するけど、100枚のピラミッドを作るなら1枚1枚すごく丁寧に配置しないと破綻してしまう。実際、この記事に関しても今読み返すと改善できる点はいくつかあり、それらは今後に活かしたい所存。


・友達が増えた

ゲームゼミを作ったことから少しずつではありますが、特に2021年から自分ははっきりとTwitterなどソーシャルメディアから距離をとることにしました。

理由を話すと長くなるんですが、実態のない共同体に身を寄せて、傷をなめあったり人を叩いたり、ひたすら無責任で抽象的な話をするのはもういいなと。少なくとも自分はピエロを演じられるほど器用でもなく、そもそもピエロを演じて得るものより記事を執筆して得られるものの方が読者も自分も多いことを考えると、そういう無意味な政治に時間を使うのはやめようと。

そして結果論にはなるけど、2022-2023年の間で、自分の懸念は実態のものになりました。具体的には一般のウェブメディア全体がGoogleのアルゴリズムによって壊され、YouTubeはshort動画などコンテンツのファスト化が進行、おまけにTwitter(Xだっけ?)は急速に死んでいきます。ソーシャルメディアは中長期的にみて、ほぼ衰退するものとみてよいでしょう。

(ソーシャルメディア自体を否定してるわけじゃないです。実際Jini名義でないアカウントで細々とつながる場所はあります。ただ作家Jiniとしてそういう場に出る必要はもうないな、という話)

2021-2022年は、こうして孤独になった分、自分は改めてゲームや映画などの作品、そして書に向き合うことができました。執筆に費やせる時間や労力も確保でき、単に時流に乗っただけの安易な記事も書くことがなくなった。それだけで大きな前進だったと思います。

ただ2023年もっとよかったのは、(公開されてない)Discordサーバーなどクローズドなコミュニティや、実際の展示会や飲み会などリアルな場所で「友達」を作れたこと。「ブロック」コマンド一つで解消できるような人間関係ではない友達を、改めて作れたことです。

いや、もともとゲームを遊ぶ友達もいるにはいるんですが、ソーシャルメディアに一切時間を使わなくなった分、新しい友達を作る余裕も、昔からの友達と遊ぶ余裕もどっちも確保できたんですよね。まぁ自分がSNS中毒すぎたといえばそれまでなんですけど(Twitterに限らずYouTubeもTwitchも見すぎてた)


2024年の抱負

・ゲームゼミをコミュニティ化します

はい!さっそくですが2024年の目標はゲームゼミのコミュニティ化です!

元々ゲームゼミは「購読マガジン」として一方的に記事を配信する取り組みだったし、自分もそのつもりでした。ただ、上述の通りソーシャルメディアが死につつあり、同時にゲームを真剣に語る場が減りつつある(元々そんなに多くはなかったのだが)。

何より自分がソーシャルメディアから距離を取り、もう少し地に足ついた人間関係を築いていく中で、ああやっぱり気兼ねなくゲームの話をできる間柄って大切だなと思うし、自分もそういう場所を作るべく貢献したいなとも思った。

詳細は後日お話しすることになりますが、早ければ1月にも発表できるかと。もしよければ、こちらぜひご参加くださればと思います。


・Indie Intelligence Network頑張ります

既に発表があったこれです。要するに「利益度外視で、めちゃくちゃコストをかけて取材し、それを世界で翻訳して国内外の関係者と接点を持ちたいです」というやつ。

改めて自分を見出してもらえたのはすごくうれしいし、何よりプロジェクトの理念、つまりメディアの継続性をあきらめてインテリジェンスとネットワークを貿易する!というのは自分がゲームメディアに限界を感じてゲームゼミを立ち上げて以来、ずっと意識していた標ぼうなので本当に楽しみだなと思います。

既に企画は動き始めているのですが、既に実現したら面白そうだけど、果たしてちゃんと着地してくれるのかなー?という不安も半分という塩梅。しかし何にしろやってみるまではわからないので、全力でぶつかっていきます。ガンバルゾー。


・批評をもっと書きたい

多少なりボリュームのある記事をかけて満足ですが、正直まだまだ量としては足りてない印象です。2023年の取り組みを通じて、文章の構成や、記事の企画の見せ方はある程度実感を得られたので、それを活かしてもっと多くの記事を書きたいです。

特に今、欧米RPG史というゲームゼミ史上最大の記事を書いているのですが、これをお披露目できればまたゲームゼミは一つ前進できるのではないかと。

また同時に、新しい作品を随時取り上げ、それについて語っていく機会ももっと増やしていき、「今」のゲームについてもっとアーカイブ性の高い資料を作っていければなと。


2025年までにTwitterは高確率で死ぬため、切実に友達を作るべき

まず我ながら、よく2023年も生き残れたなと思います。それも東京で一人暮らしのフリーランス作家。はい、普通に考えたら絶望的ですね。

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