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ヒカルド・マリオ・ゴンザルベス教授  『歎異抄』 『歎異抄』第2章−2 おのおの十余か国の 毎朝のお朝勤の後にポルトガル語の仏教書を少しづつ読みます。日本語翻訳あり。

おはようございます。 今日も一緒にお参りをいたしましょう!
Bom dia a todos! Vamos juntos rito matinal.

今日のお勤めは観無量寿経です

O Sutra da Contemplação da Vida Imensurável

Capítulo II


Cada um de vós transpôs a fronteira de mais de dez províncias, sem temer perder a própria vida, para vir à minha presença indagar a respeito do Caminho que leva ao ir-nascer na Terra da Suprema Alegria1. Entretanto, eu não conheço outros caminhos para o ir-nascer além do Nembutsu, nem sei nada a respeito de textos sobre isto. Se estiverdes empenhados em ouvir de mim algo a esse respeito, estais incorrendo em grave erro. Se for esse o vosso problema, nos templos de Nara e no Monte Hiei2 há muitos sábios ilustres e vós podereis procurá-los e ouvir deles a respeito do ir-nascer. Quanto a mim, Shinran, nada mais faço a não ser crer nas palavras do Bom Mestre3, que ensinou que devemos apenas recitar o Nembutsu para sermos salvos por Amida. Eu absolutamente não sei se o Nembutsu é realmente a semente do ir-nascer na Terra Pura ou se é uma prática que leva à queda nos infernos. Entretanto, ainda que eu tenha sido enganado pelo Venerável Hônen e venha a cair nos infernos por causa da recitação do Nembutsu, eu nada terei de que me arrepender. Explicarei porque. Se eu fosse capaz de me realizar como Buda através da aplicação a outras práticas e acabasse caindo nos infernos por recitar o Nembutsu, poderia me arrepender por ter me deixado enganar. Entretanto, sou incapaz de realizar qualquer prática, já estou predestinado aos infernos desde o início. Se o Voto Original de Amida for verdadeiro, os ensinamentos a respeito do mesmo pregados por Shakyamuni4 não serão palavras vãs. Se os ensinamentos de Buda forem verdadeiros, as explanações de Shan-tao5 não serão palavras vãs. Se as interpretações de Shan- tao forem verdadeiras, as palavras de Hônen não serão vazias.
Se as palavras de Hônen forem verdadeiras, os pontos expostos por Shinran também não serão sem fundamento. Em suma, tal é a crença deste homem ignorante. Agora, se aceitardes o Nembutsu como vossa crença ou rejeitardes, isto é problema de cada um de vós.
Assim disse o Mestre.

ポルトガル語からの訳


あなた方一人ひとりが、命を失うことを恐れず、十数か国の国境を越えて、極楽浄土(最高の喜びの土地)に生まれる道1について私の前に尋ねてきた。しかし、私は念仏以外に往生(生まれ変わる)する道を知らないし、それに関する書物も知らない。このことについて私から何か聞きたいと思うのなら、あなたは重大な間違いを犯している。もしそれが問題なら、奈良の寺や比叡山には多くの高名な聖人がおられるから2、彼らを尋ねて出家について話を聞けばいい。私、親鸞はといえば、阿弥陀さまに救われるためには念仏を唱えればよいと説かれた聖人3のお言葉を信じるのみである。念仏が本当に浄土に生まれる種なのか、地獄に堕ちる修行なのか、私には絶対にわかりません。しかし、仮に私が法然上人に騙され、念仏を唱えたために地獄に堕ちたとしても、何も悔いることはない。その理由を説明しよう。もし、私が他の修行によって仏になることができたのに、念仏を唱えたために地獄に落ちてしまったとしたら、騙されたことを悔やむかもしれない。しかし、何の修行もできない私は、最初から地獄に落ちることが決まっている。阿弥陀の本願が真実であれば、釈尊4が説かれた本願に関する教えは空言ではない。釈尊の教えが真実ならば、善導大師の説明5も空言ではない。善導大師の解釈が真実であれば、法然の言葉も空虚ではない。
法然の言葉が真実であれば、親鸞の指摘も根拠のないものではない。要するに、これがこの愚かな男の信念なのである。さて、念仏を自分の信念として受け入れるか、拒否するかは、それぞれの自由である。
そう師は言われた。

**重要な単語のリスト**:


1. Capítulo - 章
2. Cada um - 各位
3. vós - あなたたち
4. transpôs - 越えて
5. fronteira - 境界
6. províncias - 州
7. temer - 恐れる
8. própria - 自らの
9. vida - 命
10. presença - もとへ
11. indagar - 尋ねる
12. Caminho - 道
13. ir-nascer - 生まれ変わり
14. Terra - 土地
15. Suprema - 最高の
16. Alegria - 喜び
17. Entretanto - しかし
18. conheço - 知っている
19. outros - 他の
20. caminhos - 道
21. Nembutsu - 念仏
22. empenhados - 励む
23. ouvir - 聞く
24. grave - 重大な
25. erro - 誤り

**翻訳にあたっての大事な構文**:

1. "Cada um de vós transpôs" - 主語と動詞の関係が重要。"各位は越えました"という形。
  
2. "sem temer perder a própria vida" - 独立分詞構文で、"命を失う恐れもなく"と述べている。

3. "para vir à minha presença indagar" - 目的を示す"para"と

その後の無限動詞の構文。

4. "Se estiverdes empenhados em ouvir" - 条件節で、"もし〜であれば"という形。

5. "nada mais faço a não ser" - 「以外何もしない」という意味の構文。

1
Shinran se dirige neste Capítulo a um grupo de discípulos d as províncias do Japão Ocidental que, com a mente perturbada pela difusão de heresias, procurou Shinran, que residia em Kyoto, para obter do mesmo esclarecimentos sobre suas dúvidas.
2
Centros religiosos onde floresciam os estudos budistas, do pon to de vista das doutrinas que pregavam a realização do homem por seu próprio esforço, às quais se opõe a Doutrina do Outro Poder.
3
Hônen (1133-1212), mestre de Shinran, divulgador da Doutri na de Salvação pelo Nembutsu e fundador da Escola de Terra Pura.
4
O Fundador do Budismo
5
Patriarca do Amidismo Chinês (613-681), precursor de Hônen e Shinran.

原文



 一 おのおの十余か国のさかいをこえて、身命をかえりみずして、たずねきたらしめたまう御こころざし、ひとえに往生極楽のみちをといきかんがためなり。しかるに念仏よりほかに往生のみちをも存知し、また法文等をもしりたるらんと、こころにくくおぼしめしておわしましてはんべらんは、おおきなるあやまりなり。もししからば、南都北嶺にも、ゆゆしき学生たちおおく座せられてそうろうなれば、かのひとにもあいたてまつりて、往生の要よくよくきかるべきなり。親鸞におきては、ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべしと、よきひとのおおせをかぶりて、信ずるほかに別の子細なきなり。念仏は、まことに浄土にうまるるたねにてやはんべるらん、また、地獄におつべき業にてやはんべるらん。総じてもって存知せざるなり。たとい、法然聖人にすかされまいらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずそうろう。そのゆえは、自余の行もはげみて、仏になるべかりける身が、念仏をもうして、地獄にもおちてそうらわばこそ、すかされたてまつりて、という後悔もそうらわめ。いずれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし。弥陀の本願まことにおわしまさば、釈尊の説教、虚言なるべからず。仏説まことにおわしまさば、善導の御釈、虚言したまうべからず。善導の御釈まことならば、法然のおおせそらごとならんや。法然のおおせまことならば、親鸞がもうすむね、またもって、むなしかるべからずそうろうか。詮ずるところ、愚身の信心におきてはかくのごとし。このうえは、念仏をとりて信じたてまつらんとも、またすてんとも、面々の御はからいなりと云々

山寺さん現代語訳

(2)
 あなたがたがはるばる十余りもの国境をこえて、 命がけでわたしを訪ねてこられたのは、 ただひとえに極楽浄土に往生する道を問いただしたいという一心からです。 けれども、 このわたしが念仏の他に浄土に往生する道を知っているとか、 またその教えが説かれたものなどを知っているだろうとかお考えになっているのなら、 それは大変な誤りです。 そういうことであれば、 奈良や比叡山にもすぐれた学僧たちがいくらでもおいでになりますから、 その人たちにお会いになって、 浄土往生のかなめを詳しくお尋ねになるとよいのです。
 この親鸞においては、 「ただ念仏して、 阿弥陀仏に救われ往生させていただくのである」 という*法然上人のお言葉をいただき、 それを信じているだけで、 他に何かがあるわけではありません。
 念仏は本当に浄土に生れる因なのか、 逆に*地獄に堕ちる行いなのか、 まったくわたしの知るところではありません。 たとえ法然上人にだまされて、 念仏したために地獄へ堕ちたとしても、 決して後悔はいたしません。
 なぜなら、 他の行に励むことで仏になれたはずのわたしが、 それをしないで念仏したために地獄へ堕ちたというのなら、 だまされたという後悔もあるでしょうが、 どのような行も満足に修めることのできないわたしには、 どうしても地獄以外に住み家ははないからです。
 阿弥陀仏の本願が真実であるなら、 それを説き示してくださった*釈尊の教えがいつわりであるはずはありません。 釈尊の教えが真実であるなら、 その本願念仏のこころをあらわされた*善導大師の解釈にいつわりのあるはずがありません。 善導大師の解釈が真実であるなら、 それによって念仏往生の道を明らかにしてくださった法然上人のお言葉がどうして嘘いつわりでありましょうか。 法然上人のお言葉が真実であるなら、 この親鸞が申すこともまた無意味なことではないといえるのではないでしょうか。
 つきつめていえば、 愚かなわたしの信心はこの通りです。 この上は、 念仏して往生させていただくと信じようとも、 念仏を捨てようとも、 それぞれのお考えしだいです。
 このように聖人は仰せになりました。

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