コーヒー豆
コーヒー飲むの当たり前すぎて、一通りの普段の飲み方を上げたあと、noteコーヒー部のハッシュタグでちっとも上げてなかったなあ……と反省。
まあ、コーヒー飲むの当たり前すぎて……と書いてるくらい飲むんだから、飲む度に何か上げていたらキリが無い。しかたないのだ。うん。
でも、julietteさんのコーヒー豆の話題に触発されて、チラッと自分周りのコーヒー豆の話をしよっかな~。なんて。
こちらのコーヒー豆屋さんがオープンしてから24年、基本的には豆は、ずっとここで買っている。
当時は、家の近くで自家焙煎のコーヒー豆屋さんがなかったと思う(その気になって調べれば見つかったかもしれないけれど、インターネットもなかったしね)。で、母の友人が二人で起業したこちらで買うようになったのだ。
スクーターで勝田台までは結構あるので、「豆を買いに行く」というのはわりと行事のようなものになっていった。まあ今でもだな。
そもそも「豆を買うとコーヒーを一杯サービスしてくれて飲める」ということ自体、地方の大学を出て帰ってきて、定職にも就かずに謎のゲームのテキスト書きをしている若僧には、実に新鮮だった。注文して、豆が焙煎されて冷まされて袋詰めにされるまで、コーヒーを飲みながら店員さんや他のお客さんと楽しくお喋り……。
知らない人ともなんとなく楽しく会話する――という行為は、そんなに社交的でない私にとって、かなりハードルが高いのだけれど、ここで多少は鍛えられた感じはする。お知り合いになる方は、年配の方が多いのだけれども。共通の話題になりそうなところで、無難に話を合わせる……なんてのも、ここで身についたような気もする。
こちらの店で知り合った中で一番驚いたお客さんは、SF作家の伊藤計劃さんのお母さん。残念ながら、伊藤計劃さんご本人にはお会いできなかったのだけれど(実家住まいではなかったでしょうからね)、氏が亡くなる前から、というか『虐殺器官』が大評判になる前から、時々お店でお目にかかるお母さんに「息子も本を書いてまして……」と伺っていて、書名を聞いてサインをお願いしたりしていた。その頃から、具合の悪いことはお聞きしていたのだけれど。
伊藤さんが夭逝された後にも、お母さんにはお店で何度かお会いして、SF大会のお話など伺ったりしたものだが、まあ閑話休題ってことで――。
注文する豆は、ほぼマンデリン。
お店で一杯だけ飲むなら酸味が魅力の銘柄も悪くないが、家でずーっと何杯も飲むとなると、これが好きなので。
さらに言うなら、もう少し甘みのある豆も好きなんだけどもね。
最近、勝田台まで頻繁に行くのが大変になったので、千葉市の中央区にある「珈琲問屋」さんでも買うようになった。
元々は、このお店では豆は買わず、「千葉中央図書館に行ったあとで寄ってコーヒーを飲むところ」だった。というのも、この近辺は、一巻で止まってしまった角川つばさ文庫の拙著、『ちょい能力でいこう!』のモデルにしていた地域で、しょっちゅう、ネタを拾おうとうろうろ歩き回っていた地域なのだ。あのお話の主人公の家がやっている喫茶店は、主にこのコーヒー豆屋さんと図書館近くにある児童書店「えるふ」さんを足して作ったものだった。
コーヒーを飲むだけでなくて、ここの豆も買ってみようか……と思ったのは、このお店、毎月すっごい安売りする銘柄がひとつあるので、それを大量に買ってみてはと思ったからだった。冷凍庫に入れといて、豆が切れたときの予備にしている。こんなに安いんじゃ味がイマイチなんじゃないの……? と心配だったけれど、そんなことはなかったし。
それに、こうしてこの月に安いから……という理由だけで買うと、こちらの好みで選ばないので、普段は飲まない銘柄の豆を味わうことができるのが良いのだ。
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