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嘘ゲーム日記 『すいへり~べ!』第1部

※Twitterで不定期に続けている架空のゲームのプレイ日記のまとめです。
※ひと固まりの文章は一回分のツイートで、本来、各ツイートの冒頭には「 #嘘ゲーム日記 『すいへり~べ!』プレイ中。」とついていたものです。
※各ツイートの合間にある「※」のついた文は、編集時につけた注釈で、公開後も追加されることがあります。



第一部:ジャンプ0~3 惑星セイロでの成長編

【嘘ゲーム日記】というのをつぶやいてみよう思う(今すぐにじゃないけど)。こんなゲームがあったらいいなあというのを、やった気分になってつぶやくの。見たいけど無いアニメは「世界名作劇場 アーサー・ランサム全集」ですでにつぶやいてるけど。

 買ってきたぞ、『すいへり~べ!』。
 こんなふざけたタイトルなのに、けっこう真面目なゲームっぽい。トラベラー的なSFものなので、即決で購入決定したのであった。※嘘です

 まずはキャラクター設定を。宇宙海軍の出身にしたけれど、それなりに商人的な技能もとれたのでこのキャラで。退役後に船を手に入れる(ローン付きだけど)。
 このゲームは相棒となる「生きている船」を育てるゲームなのだ。船の人工知能の性別は女性がいいかな。

 携帯ゲーム機で『すいへり~べ!』を始めた。
 船名は〈プカプカ〉にする。〈ヘルヴァ〉にしてもよかったけど、本物とかけ離れたらちょっと悲しいから。でも〈プカプカ〉も歌ってくれるといいなあ。生体宇宙船の少女(赤ん坊?)を引き取って、スタートの星は裕福なセイロから。

 〈プカプカ〉は、まだセイロの宇宙港から軌道上まで上がることしかできない。主なできる仕事はシャトルで大きな宇宙船に荷を運ぶこと。自キャラが酒場に行けば、やばそうな仕事の誘いもかかるが、成長させるにはその手の仕事もしたほうがいいのかな。

 「また荷物運びですか?」なんて〈プカプカ〉の話しかけてくる感じがいいね。まだたどたどしい。育てば頼れるパートナーになるのだろう。隣の惑星に行けるようになれば貿易も少しはできるんだが。まずは燃料タンクが成長するのを待つしかないね。

 ヘルヴァを目指すなら探査船に仕上げていくのがいいが、貿易をして遠くへ旅をしたいんだよね。この宇宙図だとだいぶ楽しめそうだし。探査自体をメインの仕事にしなくてもいいかな。トラベラー的に遊ぶなら貿易だよな。相変わらず仕事はシャトルだが。

 〈プカプカ〉とのやりとり。
「燃料タンクの容量とプラントの効率が上がったわ。クタまでなら飛べるわよ」
「ようやくたどり着けるってだけだろ。まだだめだ」
「もう、上がったり下りたりだけの人生は飽き飽きよ」
 たまらん。こういう会話を待っていた。

 生体宇宙船はきちんと成長すれば宇宙船同士で夫婦となり子どもの宇宙船を増やすこともできるらしい。大金を支払えば人型インターフェースが買えて、自キャラの伴侶にすることもできるみたいだが。まあそのへんはのんびり考えよう。複数セーブできるし。

 あえて成長促進系のコアは購入しないようにしている。説明書にもあったが、これは短時間でプレイを進めたい人用のサプリメントなので。時間をかければお金をかけずにも同じことは可能なのだ(この辺が課金ゲームとは違うね)。私はじっくり楽しみたい。

 早く帰って『すいへり~べ!』やろう。ゲーム機持ってきて、電車でやればよかったな。←嘘ゲームだけど

 こんなマイナーなゲームでも、他にもプレイヤーがいた(二人ほどやりとりした)ので、ハッシュタグをつけた。
 面白い。シャトルの仕事をするだけでも、色々起こるし、会話も多彩なので楽しい。しかし、そろそろ〈プカプカ〉の冒険心が抑えきれない。

 エンジンのタイプがまさに求めていた方向に成長。いいぞいいぞ。この高重力惑星セイロで離着陸をくり返し、足腰を鍛え続けたのは正解だった。だいぶブーたれられたが、そこは音楽データでなだめたし。しかし、惑星ラジオのDJと顔見知りの船になるとは!

 多くを望みすぎかもしれないが、作業船のようなハスっぱな船になられては困る。客室も成長してるし、完全な客船にする気はないが、お金持ちのチャーターも可能な客船並みのサービスと品を保ちたい。彼女の音楽という趣味はこれに向いているようだ。

 嘘ゲーム日記の感覚は、超合金を買ってもらえなくて似ても似つかない人形をアニメのロボットに見立てて遊んだのや、大部分を想像で埋めるしかない昔のTVゲームをやっているのと、どことなく似ているなあ。無いからあることにしちゃう、という。

 成長に必要な鉱物や有機物を与えると、貨物が減るのだが、その辺のジレンマもまた楽しい。〈プカプカ〉のほうから「それじゃ貨物の利用率が下がって困るでしょう?」とか心配されるのもまた良し。そろそろ酒場のプライベートな依頼も受けてみるか。

 生体宇宙船で、超巨大宇宙船になるには数百年かかる設定。だから巨大貨物船や宇宙戦艦などの大半は通常の(というのも変だけど)非生体宇宙船でジャンプなどの機動力は劣るが容量や戦闘能力は高い。周りのデカ物がみんな話しかけてきたら厄介だもんな。

 その上、数百年も成長を続けられる船は希らしい。成長の仕方によっては船体を極端に大きくしたりできるみたいだけど。普通がいいや。この辺の設定はゲームバランスとの兼ね合いなのだろうな。戦闘用に仕上げれば、戦艦ともそれなり渡り合えるようだし。

 まじで欲しい&作りたいな『すいへり~べ!』。たとえば、『無限航路』の続編なんかがこういうゲームになってくれないかな、とか思うのだ。あのゲーム大好きなんだけど、トラベラー的な「旅」の部分がかなり物足りなかったので。

 酒場で「救出任務」を請け負う。相手は外交官のネハル。
 セイロって都会だけでなく政情不安な地域もあったのか。交渉は〈プカプカ〉も交えるべきか? どうも過保護でいかんね。ま、危険レベルは低いし、立ち往生の外国人を拾って運ぶだけだからいいか。

 こうした依頼は、ランダムに自動生成されるが整合性は保たれるみたい。たぶん、この先はセイロでしかネハルは現れない。この任務に成功すれば次の仕事もあるのだろうな。あるいは、助けた外国人に他の星(まだ行ってないけど)で会ったりするのかも。

 50人を輸送。客船じゃないので死なないかヒヤヒヤした。泣きじゃくる女の子を〈プカプカ〉が歌でなぐさめたよ。惑星ラジオのDJが地域の情報を流してくれたのもいい演出だ。やはりこの手の仕事は割がいいな。でも、今日はもうこの辺にしておこう。

#嘘ゲーム日記 こちらのハッシュタグで、『すいへり~べ!』のプレイ結果を書いている皆さん、なるべく「ゲーム名」を冒頭に入れてください! 「欲しいゲームをやっているするふりをする」というタグで、『ドラゴンフリート』など他の嘘ゲーム日記を書いている人も混ぜたいので、よろしくです。

 ついに、第五惑星ウィシマの衛星クタまで飛ぶことにする。
「ついに他の星に行けるのね。わくわくするわ」
「他の星系へのジャンプはまだ先だけどね」
「あら、ジャンプドライブだって、ちゃんと成長してるんですからね」
 など。
 ようやく貿易ができそうだ。

 クタへの加速を開始したら、惑星ラジオのDJが「我らの〈プカプカ〉がいよいよセイロから離れるときが来たぜ! みんな、応援してやってくれ!」だって。お礼に歌う〈プカプカ〉。なじみの顧客から一斉に祝電。感動~。やっぱいいわ、このゲーム。

 クタへは安かった機械部品を買い付けて運んでみた(まあまあの儲け)。
 乗客は2人が精一杯だが、乗せたのは1人。郵便業務が受けられると定収入になるのか(拘束されるが)。政府認可の仕事は宇宙港の知り合いを通じて申請すべきだった。ちっ。次だな。

 クタまでの航路には〈プカプカ〉もだいぶ慣れてきた。最初の乗客がクタの実力者で、気に入られたみたい。郵便業務で拘束されるのは損かなあ。
 増えた収入でヴォルクォーツを与え、ジャンプドライブの充実を待つ。急いては良いタイプのドライブは育たぬ。

 モイス社長から貨物の仕事をもらう。クタ~セイロ間の定期便。郵便より拘束期間が短いのが良い。ジャンプドライブの成長が順調だが、〈プカプカ〉は気持ちが不安定気味。ジャンプドライブは成長の節目なのだろう。いい子だ、早く他星系に乗り出そうね。

 酒場などでの仕事の依頼は、受けないでいると自然となくなる。時間経過によりNPCが受けたこととして処理されていくみたい。救急業務なんかを無視すると気が咎めるが、調べるとどこの船が受けたかわかる。ちょっと気が軽くなる。この細かさが好きだ。

「私にジャンプができる?」
「当然。もうじきね」
「遠くへ跳びたい――ずっとそう思ってきたはずなのに、なんだか怖くもあるの」
「きみが有能な生体宇宙船で嬉しいよ」
「どうして?」
「恐怖は正常な反応だからね」
 なんて、たまらん会話の最中に救難信号が!

 救難信号は航路の中間点。無視もできるが、〈プカプカ〉の意見を尊重して針路を変えると一隻の宇宙船が……。
「ひどい! 海賊にやられたのね!」
 感情を露わにする〈プカプカ〉。
 海賊船は見当たらず身勝手ながらホッとする。こっちは武器がないのだ。

※〈プカプカ〉には未だに武器がない。スピードと機動力で逃げまわって何とする。また、海賊を先に探知しようと警戒している。

 被害に遭ったのは大人の生体宇宙船で名は〈トラビス〉。生体宇宙船の大破が、これほど無惨なものとは……。中枢をやられ、船はもう、ろくに会話ができない。うわごとのように船長の名をつぶやいている。船長も亡くなったらしい。ううむ。つらいなあ。

 パニックを起こしかけている〈プカプカ〉を落ち着かせる。
 「船長命令」という奥の手があるが、なるべく使わないほうがいいらしいので。大人の船には何人もの乗組員が必要になるので、生存者と連絡を取って、収容する。〈トラビス〉は……。

※強制的に機械船のように乗組員の手動にしてしまう奥の手があるみたい。

 4人の乗組員を収容。〈プカプカ〉には簡易医療設備しかなく、自キャラには医学の技能がないが、幸い船医が生き残っていたので臨時採用(人雇ったの初めて!)にして治療させる。シナリオでなく、システムで対応するところがいいね。しかし、つらい。

 〈トラビス〉は沈黙した。この辺やけにリアル。遭難船の品は救助者が自由にできるらしいが、海賊に襲われたので積み荷は空っぽ。
 〈トラビス〉と船長の葬儀をする。ゲーム的には〈彼〉の追加装備が欲しいところだが。〈プカプカ〉がどう思うかだな……。

※今なら生体宇宙船の救急蘇生もできるとわかってきたが、この頃はどうしようもなかった。

 「この武器ユニット成長点を受けつぎたいわ。〈トラビス〉のためにも」とか言い出した。ううむ。あんまり戦闘艦にはしたくないが。万能艦は難易度高いし。けどまあ、〈彼女〉の意志を尊重するのもまたゲームの楽しみだ(とかいいつつセーブはする)。

 武器を成長させるには専用ユニット成長点の形成が必須なのだが、高価なのであえて無視していた。かなりありがたいランダムイベントではある。〈トラビス〉よ、ありがとう。〈彼女〉が海賊を退治できるかどうかはわからないけれど。使わせてもらうよ。

 武器を成長させると質量が増えて、他星系への進出がまた遅れると気づく。
 〈プカプカ〉、それでいいのか? ま、いいか。
 無事にセイロに到着。船医のオルビクの契約を解除する。船を失って困っているから雇ってあげたいが、ジャンプするときまで待って。

 この遊びのいいところは、飽きて放り出しても「ゲームを中断している」と言い張れるところか。

 今日はバカカードの句会があったのでゲームは進んでいない。
 モイス社長の定期航路の仕事を続ける。だが、〈プカプカ〉は海賊への怒りが収まらないらしい。武器ユニット成長点はまだ放置でいきたいんだが、なんか時間のかかる武器を形成しつつある。

 「ジャンプドライブが先だろ。きみが同じ目に合ったら、〈トラビス〉も喜ばないよ」と〈彼女〉を説得しつつ、定期航路に飽きてもいるのかと、セイロの酒場でプライベートな仕事を探してみる。星系を出ようというときにギクシャクするのは困るよなあ。

 なんか、TLを見ていると、意外とプレイしている人がいて心強い。もしかして、けっこう売れてるのか? 初回限定版を買って正解だったのか?

※本当にけっこう日記を書いてくれていた。

「武器も成長させてるからですって? あなたが地上で長居する理由がそれ?」
「そうだ。きみは勝手に外殻の強度も増やしてるだろ。ジャンプドライブの成長が……」
「なにかというとジャンプジャンプね。そんなに逃げ出したいの?」
 〈船〉とケンカ。たまらん。

 おかんむりの〈彼女〉をセイロの軌道上に残し、シャトルで地上の酒場へ。以前知り合った外交官ネハルの紹介と聞きOKしたが……やられた。
 あのときのテロリストの報復らしい。イベントはほぼランダムなのに整合性は持たせる。ほんとこのゲーム好きだ。

 自キャラも技能その他はそれなりに取りそろえてはいるが、文明圏で貿易メインだったから船外での活動は最低限しかしない(雇い主の訪問など)。自キャラだけで何かするのは久しぶりだ。というか、何もできない状態。どこかに拘束されているらしい。

 おおっ。もしやゲムルの近くを通りかかって通信が? すみませんでした。大丈夫~。なんとか解決できました。助けようとしてくれたキャラにお礼を言っておこう。

 実は私もです。5日のティア(これは本当)までにはジャンプをできるようになりたいですが。船と揉めたのは解決したので(やば。まだ日記書いてない)、なんとかなるかと思ってます。

 私もやったのですが、ジャンプドライブの能力に対して船体の質量が多すぎる……とかでは。成長途中のユニット分も含まれるので、うっかりしていたのです。「無理やり飛べるけどジャンプミスの確率が格段に上がるグレーゾーン」があるので、気づかずにジャンプを試みるとやばいです。

※ここまで3つ分のツイートは、近くを通りがかって通信できたので助けようとしてくれたプレイヤー(〈トチロー〉の船長)などとの会話。関連性が高いので収録した。

 敵はテロリストではなく海賊だった。外交官ネハルの依頼をこなした地域に海賊の基地があったのだ。彼らは、各地で同じことをして生体宇宙船をおびき出し、襲っているらしい。自キャラがさらわれたのは惑星セイロ上ではなく、軌道上の彼らの基地だった。

 以前酒場で受けた仕事と〈トラビス〉の事件がくっついた。ほとんどがランダムのイベントで、それを統合していくシステムなのが好き。もちろん多少の齟齬は生じるわけだが、こちらの想像力で補える程度だろう。気に入ったゲームだからというのもあるが。

 このように統合されると「50人の外国人を救出したとき、実は〈プカプカ〉も狙われていたのかっ。じゃ〈トラビス〉を助けたとき我々も襲われなかったのは、すげーラッキーだったのね」とか思えるわけだ。たとえゲームの中では説明されなくても。

 海賊は〈プカプカ〉をおびき寄せようとしていると判断。自キャラは海軍出身だが、選べる技能からは専門外のものを取るようにしていたので、確率は低いが脱出を試みることはできる。鍵を破壊して部屋を出ると、海賊たちの部屋から惑星ラジオが聞こえた。

 惑星ラジオのDJ「セイロの重力圏を航行中のみんな、聞いてたら情報を寄せてくれ! 〈プカプカ〉が困ってる。〈トラビス〉の乗組員を救い〈彼〉とランド船長を弔った、〈プカプカ〉が困っている。回線を開いて彼女の話を聞いてやってくれ」
 なんと!

「あ……みなさん、こちらは〈プカプカ〉です。私のパトローネが海賊にさらわれました。ケンカしてて……。海賊の情報があったら教えて! お願いです!」
 ああ、いい子だ。
 でも、これでおびき出されてはやつらの思うつぼ。どうするか。

 海賊が偽情報を出して〈彼女〉を誘導する前に手を打つことに。
 基地にドッキングしている海賊船へこっそり移動。誰も乗っていない船を、切り離した。機械船の操縦は一人じゃ無理だが、中から切り離さないとばれるから他に手はないのだ。

 自キャラを乗せた海賊船が漂流。中から通信を……と回線を開いたが、海賊たちは数隻の宇宙艇で接近してきた。
 〈プカプカ〉はもうおびき寄せられていたのだ! 武器もないのに……。
 誰か応答してくれないかな。〈プカプカ〉が海賊の餌食になってしまう。

「船長、無茶をして! 今たすけるわ!」
「来ちゃダメだ!」
 〈プカプカ〉が突っこんでくる。宇宙艇がいるのに!
 案の定、海賊たちは停船しないと自キャラのいる海賊船を爆破すると脅す。
 言いなりになるしかない〈プカプカ〉。
 と、そのとき……。

 宇宙艇のレンジ外からのミサイルが次々と命中した。通信が入ってくる。
 どうやら、惑星ラジオを聞いて、知り合いが呼びかけあったらしい。みんなが。
 シャトル時代からの付き合いの宇宙港の管制官スティーブに、系内観光船〈ゼノビア〉のマノン船長、

 セイロ輸送会社の“倉庫番”ニックや、セイロ外務省(ネハルに違いない)まで! さらには〈トラビス〉の兄弟船たち、モイスコーポレーションの船、そして〈プカプカ〉の歌の見知らぬファンたちまでが……。で、武器のある何隻かが急行してくれたのだ。

※日記にはいちいち書かなくてもいいと思っていた、普通の遭遇で会っていたキャラが助けに来たりして感動したんだよなあ。

 たぶん、一星系内に留まる期間が長いから起こったのだろう。なんだかんだで、彼らとは長い付き合いだものな。脇役と思っていた人たちが動くのはたまらんなあ。除隊星セイロが、名実共に第二の故郷になった瞬間だった。〈プカプカ〉とも仲直りできたし!

 とまあ、すったもんだあったが、ジャンプドライブの成長もいい感じになってきた。
 脇役総登場には、こっちが勝手に「おお、なんだ最終回か? これで終わってもいいぞ」ぐらいに盛り上がったが、遠くを目指すのだから、まだまだだ続けなくては。

 そう。給料の問題がでかいです。生体宇宙船は、成長させなければ支出は少ないのですが、それでは意味がないし。でもジャンプするようになると、ある程度はいないとね……。海賊船の積み荷で一息つけたとはいえ厳しいです。
※宇宙船経営にお金がかかる、という他プレイヤーさんとの会話の一部。ゲーム内容に関係あるので収録した。

 「多様なパターンのランダムイベントの組み合わせ(ここまでの出来事と整合性を持つようなるべく配慮される)で、物語らしきものがこちらの頭の中で形成されること」と「生体宇宙船を成長させる過程での素敵なやりとり」がこのゲームが好きな最大の理由だ。

 セイロをスタートに選んだのは、トラベラー的に言うと「ジャンプ3」ないと他星系へ行けないから。なのに富裕で文明も発達した中心星だから、大きな艦船や足の長い船ばかりが頻繁に往き来する。外へ出るまでに時間がかかるが、成長には向いていたのだ。

 〈プカプカ〉の冒険心は充分に刺激された。ジャンプドライブは初めから高度な成長が必要となったが、生体宇宙船は基礎形成の段階が重要だ。思春期の不安定状態が大きいというリスクは覚悟していたが、〈トラビス〉の事件は予想外で焦った。

 自キャラの寿命が尽きても〈彼女〉が成長を続けられるようにするのは目的の一つなのだ。乗り手(パトローネ)のほうの代が変わっても成長を続ける生体宇宙船――DNAの逆って感じで、ちょっといいじゃないか。こういうことが可能なのも好きなところ。

 というわけで、ついに星系から飛び出すときが。セイロから他星系への航路で定期便に食いこむのはなかなか難しい。だからまずはジャンプドライブの調整もかねて適当に飛び回ることに。
「いいの? お金はあるの?」
「海賊捕獲の報奨金がまだあるからね」

 嘘のゲームをプレイしたかのような感想をつぶやいていたら同じ嘘ゲームをやっている人が増えて、「架空のゲームのシステム上の通信プレイをする」という体裁で、現実イベントであるコミティアで出会う可能性が出てきた。なんとも不思議な感覚だ。虚業ならぬ虚遊? これもARGってやつ? ←違うって

 モイス社の定期航路も任期満了で辞める。
 クタの本社で挨拶し、海賊事件で助けられた礼を言うと、セイロ系最辺境の10番惑星ビサ(モイス社の鉱山がある)へ物資を運ぶ仕事を依頼された。この距離だとジャンプドライブのテストができる。いい人だな。

「私にできるかしら。ドキドキするわ」
「心配ないさ」
「あなたが乗っているから余計に心配で」
「おいおい、これでも海軍じゃちょっとしたもんだったんだぜ」
「そうじゃなくて! ジャンプに失敗したら……巻き添えにしてしまうでしょう」
 ああもう!

 ビサへの小規模ジャンプは成功。〈プカプカ〉も自信をつけた。
 よしよし。頼まれた物資を下ろし、空の船倉で跳ぶのもなんなので鉱石を買って積む。モイス社の鉱山だから手続きは楽だった。
「さあ行きましょう! 彼方へ!」
 自信、つけすぎだ……。

2012-1-25~2012-1-31


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