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「超時空薄幸児童救済基金」ひとりPBM

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奇妙な慈善団体に寄付をし、異世界で暮らす恵まれない少女の後見人となった「私」の日記。少女から届いた手紙(と、それを読んだ『私』の考察)の部分が有料となっています。 1~3話のお得… もっと読む
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2015年1月の記事一覧

超時空薄幸児童救済基金・8

#小説 #連載小説 #ゲーム (はじめに)  マガジンの冒頭でも簡潔に説明していますが、奇妙な慈善団体に寄付をし、異世界で暮らす恵まれない少女の後見人となった「私」の日記です。  私信(毎月、少女から届く手紙)と、それを読んだあとの「私」の感想部分が有料となっています。時々、次の手紙が届くまでのインターバルに、「私」が少女への短い返事を送るまでの日記(Re)が書かれることがあります。こちらは、基本的に全文が無料となります。 (バックナンバーについて)  だいぶ数が多くなっ

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超時空薄幸児童救済基金・8のRe

「やあやあ、待っていたよ」  連絡役の男を出迎えながら、私は手鏡についた木屑を払った。ついでに鹿革の眼鏡拭きで鏡面も拭き取っておく。少女の手に戻るときに、汚れていては申し訳ない。 「これ、なにかに包んだ方がいいかい?」 「いえ、結構です。あちらで適したものを用意しますので」  そうくると思った。  私が渡すと、連絡役の男は曇りのない鏡面をチラッと眺めてから「たしかにお預かりします」と言って手鏡を手提げ鞄にしまった。 「言づてはありますか?」 「もちろん。私がとって

超時空薄幸児童救済基金・C

#小説 #連載小説 #ゲーム (はじめに)  マガジンの冒頭でも簡潔に説明していますが、奇妙な慈善団体に寄付をし、異世界で暮らす恵まれない少女の後見人となった「私」の日記です。  ただし、こちらのアルファベットがついたシリーズは、「私」が新たな寄付をして後見人となった、「ふたりめの少女」のシリーズで、「ひとりめの少女(数字がついたほうのシリーズ)」とはシステムが異なります。 約二ヶ月の間に、時々届く少女からのメッセージ部分と、それに伴う「私」の感想部分が有料となります。

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