「世界が今日で終わるのなら最後に何の曲を聴く?」

そう聞かれたら私は間違えなくthe cabsと答える。曲は第八病棟だろう。


the cabsは残響レコードに所属していたスリーピースバンド。
特徴としては変拍子のドラムにクリーンとシャウトのツインボーカル。美しくて触ると今にも崩れそうな繊細な音楽—。


二月の兵隊
多分この曲が一番有名。
私はこの曲を初めて聴いたとき言葉が出てこなかった。この感情を何と呼ぶのかわからなかった。例えるなら、部活をズル休みしていつも帰らない時間に見た夕焼けが綺麗だったとかそういう感じ。もう何百回も聴いてるけど未だにわからない。わからないのになぜか涙が頬を伝う。

キェルツェの螺旋
鳥肌が止まらない。短い夢を見ているような曲。この曲を聴いていると自分が何かに取り憑かれているような錯覚を覚える。


このバンドは2013年に解散してしまった。
the cabsのライブに行くのが私の夢のうちの一つだ。わかってるけど。無理だって。
でも、期待してしまう。去年、ナンバーガールが再結成したように。



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