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和敬静寂

「つぎ、どうするの…」

小声で隣のわが子にたずねるパパさん。
いつもと立場が逆転していますね。

保育園の年長さんは毎年、春から練習してきた「お茶」の仕上げとして
出雲閣のお座敷でお茶会を開きます。

お湯の沸く音と小鳥のさえずりしか聞こえない静寂の中
背筋をのばし、指先まで集中して「お茶をどうぞ」
ふだん活発に走り回っている園児たちとは思えません。

二葉保育園の創始者は24代の善解上人。
村の子どもと戯れたという良寛さんを心から尊敬し、お茶もこよなく愛されました。
きっとお浄土で目を細めておられることでしょう。 (2016.12.7)

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