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「ナガノ展」で得られた最高の情報

銀座松屋で開催している「ナガノ展」に行ってきた。ナガノ先生といえば「ちいかわ」「ナガノのくま」はじめLINEスタンプなどでおなじみ、アニメやコラボ商品などで誰もが一度は見たことがあるキャラクターを生み出しているイラストレーター。

2022年12月にも展覧会が開催され見に行ったが、たいへん参考になりもう一度観たいと思っていたところ、再度松屋銀座にて開催されると知りチケットを先行予約で申し込んだ(ちなみに私は松屋の株主なので優待で入場が無料)(入場予約券は別途申し込みが必要)。

クリエイターはじめ、イラストを描いている方にも参考になるような情報がたくさん得られた展覧会だったので、展覧会の写真と感想を記しておく(※2022年展覧会の写真も混ざっています)。

ナガノのくまがお出迎え(※2022年撮影)

作画とペン入れのスピード

「ちいかわ」の可愛さや愛らしさ、ちょっとシュールな世界観についてはみなさんご存知だと思うので割愛するが、私が驚いたのは作画スピード。

展覧会内の動画(撮影NG)で「ちいかわ」イラスト作画の様子が公開されているのだけど、下書き無しでペンを入れ、PCに取り込みPhotoshopで微修正や色付けし約20分で仕上げているとのこと。枠線も定規を使わない。ペン入れにとてつもない勢いがあって感動してしまった。
早いペン入れでもキャラクターの造形やバランスがブレていなくて本当にすごい。Twitter用漫画も下書き無しとのこと(※島編の途中から下書きをしていたみたい)

Twitter民の情緒がおかしくなった「島編」の直筆原稿も!

使用アイテム

漫画家やイラストレーターの原画展にはよく行くのだが、原画展でいつも気になるポイントは「文房具」。「ナガノ展」ではナガノ先生がキャプションで使っているアイテムを教えてくれるのがとてもいい!絵描き大歓喜の情報。

メーカー教えてくださる…親切すぎる
紙も重要な情報!
シーンによってペンを使い分け
Marvyのドローイングペンは私も愛用中(※2022年撮影)

原稿の切り貼りはダンボールカッターを使っているというキャプションも。イラストレーターや漫画家、作家がどのようなアイテムで創作しているのかもっともっと知りたいな、と思った。

食べ物のイラスト

「ちいかわ」原画も可愛いかったけど、私が好きなのは「食べ歩きくま」の原画。スケッチブックに描かれている食べ物がほんとうにおいしそう。
つやつや、てりってり、つるつる、ほかほか、ヒンヤリ感って食べ物においてとても重要な情報なので、食の描写がうまい作家さんは全信頼をおいている。

スキャン情報も貴重(※2022年撮影)
素朴な文字も良い~!(※2022年撮影)
「くま」の原稿は読みながら「うわーいいなぁー!」ってずっと言ってた

食べ物の描写の色使い、つや、テリの入れ方は本当に勉強になる!

会場限定グッズ

展覧会でしか買えないアイテムもあるので要チェック。私は活版印刷ポストカードとセルカードをセレクト(セルカードはブックマーカーにしようかと思い購入!)

活版印刷ポストカードはデコボコしていて可愛い

展示やフォトスポット満載の「ナガノ展」、誘った友人も満足してくれたのだけど、めちゃくちゃ混雑していて入場にも時間がかかるので、これから行く方は時間に余裕を持って行ってほしい(入口付近の「ちいかわ」「ハチワレ」原稿は見るのにほんっっとうに時間がかかる…)

ナガノ先生の原稿の熱量や勢いはクリエイターにとってとても刺激になるので、機会があったらぜひ足を運んでみてほしい。

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