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謡ふ酒屋樗堂一茶/烟しての巻

    日常平語
     16

四方から蛍飛こむ宿なれや
 二人がふたり足を投出し         樗堂

初ウ十句、シンクロする身体、状況ではなく感覚として。

     〇

二人が ふたり・が、場に居合わせた異人たち

ふたり 二人、それが、融体し浮遊しているかのように、

足を あし・を、有り様は四本の丸太となって

投出し なげ・だし、身体を委ねていたのです。

     〇

しほうから ほたるとびこむ やどなれや

 ふたりが ふたり あしを なげだし

幻のような光の影のなかで、まるっきり境遇の異なったふたりが、こうして、歌仙という芸能で遊んでいることよ。と、付けていたのです。

     〇

一茶に

投げ出した足の先也雲の峰
舟引きの足にからまる蛍哉

近代の句に

今白昼天にいる人形あそべ       完市
涼しさや投出す足に月の影       定雅

などが。

03.12.2023.Masafumi.

余外ながら

   馬鹿
 ビートたけし

僕は馬鹿になった
ブランコに乗り、ヒコーキ雲を眺め、くしゃみをする
鼻汁を袖で拭き、反り返り
ブランコからあお向けに落ちる
また空を見て、くしゃみをする
あごについたヨダレをまた袖で拭く
僕は馬鹿になった
またくしゃみを待つ

ヨウブンの『イモと日本人』「文化にとっての稲作風土にとって他者とは何かというと、そのひとつに畑作的農耕文化を仮定することができる。」

ああ、そいつがどうした?

2001 BROTHER Brother Aniki, mon frère

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