![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146861490/rectangle_large_type_2_47121d0ad5c62b22b89e139acc92b38d.jpg?width=1200)
母の口癖
「どうせわたしなんて」が、母の口癖だった。
父と喧嘩した時、よくそう言い返してた。
喧嘩はしょっちゅうだったから
多分死ぬほどこの言葉を聞いてきたはず。
口に出さないまでも、態度にも出ていたように思う。
だからと言って、家で大人しく小さくなっていたわけではなくて
同居の義母(ここちょっと複雑で母の母でも父の母でもない。私にはおばあちゃんが3人いた。)や父にも自己主張していた。
でもどこか卑屈な感じがしたのは
根底に「どうせわたしなんて」があったからかもしれない。
自己主張も相手にぶつけるような、歪なモノだった。
私はそんな母が嫌いだった。
思春期の時はホントイヤで
高校卒業したら絶対家を出ると決めていた。
思春期の頃の「母が嫌い」という印象が強かったんだけど
その前はどうだったんだろう?
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146861564/picture_pc_ebbe61b807efe2d2f5d9cd1fb0810cbc.png?width=1200)
父と母が喧嘩してるのは本当にイヤだった記憶はある。
でも「イヤだ」「やめて」とは言えなかった。
言えないけど気づいて欲しくて
喧嘩が始まると大音量で椎名恵の「悲しみは続かない」を流したこともあった。
人は誰も弱くて 間違いを起こすけれど
本当の愛があれば乗り越えて行ける〜♪
↑これを伝えたかったんだけど
2人はそんなこと気づかず(そりゃそうだ)
力強い歌声だけが虚しく響いた。
お父さんとお母さんには仲良くして欲しい。
そう願っていたんだな。
この頃は父のことも母のことも好きだったんだろう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146861765/picture_pc_6e33e931a0eac769e8bff5ad60e94c77.png?width=1200)
母はなぜそんなに卑屈だったんだろう?
ふと思った。
母は孤独だったのかもしれない
そう思ったら泣きそうになった。
同居の義母とも仲が悪く
父とも喧嘩ばかりの毎日。
父と喧嘩してそのまま母が家出をしたことも思い出した。
私が泣きながら迎えに行ったら
母も泣いていたことを覚えている。
大好きなお母さんが「どうせわたしなんて」って言ってるのは悲しかっただろう。
「そんなこと言わないでよ!」って
本当は怒りたかったのかもしれない。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146861841/picture_pc_3d339b37229570351f1624652cd4bca3.png?width=1200)
怒りたくても怒れなかった
そんな小さい私を
まだ見つけられないでいる。
故に暫く母のことを書き続けてみようと思う。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146859304/picture_pc_d106a6c4e893705dc7b6c5e6b97583bb.png?width=1200)
今度のばなな先生のお話会
テーマは「お母さん」
お母さんって何だろう?
自分自身もそうだし
自分の母親もそう。
子育てに悩んでる方は勿論
自分の母親のことも考えたいなぁって方もそろそろ向き合っとこうかなぁって方も是非
一緒に考えましょう!
↑詳細、お申込みはこちらから
あなたは何タイプ?
子ども才能チェックはこちら
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146860189/picture_pc_dc7ba8ad55842be99ad4df41b75ca0d6.png?width=1200)
いただいたサポートはプロジェクト活動に使わせていただきます。