見出し画像

水分補給に潜む甘い罠2

先週のペットボトル症候群に引き続き、熱中症予防対策として重要な水分補給に潜む甘い罠の2つめをご紹介します。市販の飲料はその用途などにより様々な成分が含まれているため熱中症予防として効果を発揮してくれるものですが、含有成分の中でお口に影響を及ぼすのが糖分です。先週もご紹介した市販の飲料に含まれる糖分量の目安が下表になります。

飲料別糖分含有量

微糖の缶コーヒーですらスティックシュガー2本分の糖分が含まれています。
熱中症対策にこれらの飲み物でこまめな水分補給を行うと、口腔内には糖分が常に補給されることになります。この状況に大喜びするのがむし歯菌です。むし歯菌は糖を分解して酸を作り、その酸が歯を溶かすことでむし歯を引き起こします。
食べ物を食べたら歯を磨く方は多くても、水分補給をして歯を磨かれる方はそれほど多くいらっしゃらないと思います。それでも上記の飲料で水分補給をすると糖分が口に残りむし歯菌が大喜びして活性化しむし歯のリスクを高めてしまいます。これらの飲料で水分補給される際は、その後に糖分の含まれていない水やお茶でお口をすすぐことを推奨しています。
熱中症予防に必要な水分補給ではありますが、先週ご紹介したペットボトル症候群や本日ご紹介したむし歯といったリスクもありますので、摂取する飲料の種類や最後に水を含むなど水分補給の仕方にも注意して水分補給を心掛けるようにしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?