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会社を早期退職し、フリーランスのコーチとして2年活動後に会社員になった話

百貨店を辞めて3年、そのうちの2年間をフリーランスのコーチとして活動していました。

そして、今年の6月から会社員として働きながら、個人としてコーチングなどの対人支援をしながら過ごしています。

そんな今の私のキャリアについて「なんでまた会社員に戻ったの?」と聞かれることも多いです。

自分でも1年前にはまた会社員として働くことになるとは、全く想像していませんでした。でもね、今回の会社員という選択は、私にとってとても意味のあることなんです。

そう感じるのは、今回の仕事がフリーランスのコーチとして活動していた時期があったからこそ就けたんだと確信しているから。

だから、今回振り返りも兼ねて、この選択について書いてみようと思います。

会社員として働く今の心境

これは、もう、
「会社で働くの好きだな」の一言に尽きますね。

そもそも前職を辞めたのは、会社員がイヤだったからではなくて、会社員として定年を迎えた後の自分の姿が想像できず不安だったから。

当時の私は、在職年数が長いだけで、何の強みもないと思っていたから、60歳で定年した後の40年(100歳まで生きる気でいますけど?)をどのように生きて行くのかの想像がつかなかったんです。

当時、祖母が100歳で元気に暮らしており、祖母の姉妹たちも皆存命していて「長生きの家系だから私も100歳まで生きるんだな」とぼんやり考えていたことを思い出します。

でも、会社での早期退職の募集を耳にしてから、定年退職後の生き方を退職してから考えるのは遅いのではないか?と危機感を持ち始め、それがどんどん大きくなって、それが早期退職の大きな決め手となりました。

会社で誰かと働くことには喜びもあったし、色々な人がいる場所で意見をすり合わせながら目標に向かって働くことは大好きでした。

今、会社員として思うのは、
「誰かと働くのって楽しいいいいい」

そして、以前とは仕事の解像度が違う、という事も実感しています。


私の仕事の解像度

「以前とは仕事の解像度が違う事」とは、どういうことなのか?

ひとつめは、今の私は「自分が実現したい世界」に向けて働いているという事。

「実現したい世界」とは、企業で働く人たちが、やりがいを持って仕事ができる世界。仕事が楽しいと思ってもらう事。そんな人たちを増やすためにコーチングとかキャリアコンサルティングが必要だと思っている。
一人でも多くのひとに届けていきたい。

でもね、まだ私個人の力では足らない訳ですよ。
今の会社での事業のミッションが私の目指す世界に近かった。

だから、会社の力を借りる。

ふたつめは、「自分が描くビジョン」に向けて働いているという事。

私には、「生きている限り自分のことは自分で決める」というビジョンがあります。「自分の事を自分で決める」ためには経済力と体力と意思決定するための頭が必要だと思ってます。そのためにも今、この場所で経験を積むことはとても重要な訳です。土台を作っている感じかな?
私には大した人脈も無いし、組織づくりの経験もない。ひとりで仕事をしているとどうしても変化が乏しくなってアップデートできない。

経験を積みながらアップデートを繰り返すことは、また次に踏み出すための大事な力になるはず。


今の仕事についてちょっとだけ。と今の心境

えー、何の仕事してるの?って感じですよね。

今、厚労省の事業で、企業と従業員のキャリア支援のお仕事をしています。
昨年までは、その事業の委託のキャリアコンサルタントとしてお仕事をしていたのですが、今回は、事業を普及するために企業に働きかけるお仕事です。

私は、キャリコンとかコーチングにどっぷり沼っているから、キャリアについて考えることはとても意味あるものだと思っているのだけど、世の中にはまだまだ普及していないんですよね、残念だけど。

でもね、だからこそやりがいがあるなあと思います。伝え続けることが私の仕事のミッションです。


フリーランスでいた時期があったからできる仕事

インスタに会社員になります、という投稿をしてみたんです。

そしたら、DMに知らない人からこんなメッセージが来ました。

また会社にお勤めになるということですが、なかなかフリーランス、コーチングは難しいですか?

うん、もちろんフリーランスってサイコーだけど、結構しんどいと思うよ。
でも私がここで声を大にして言いたいのは、

フリーランスがしんどいから会社員になった訳ではない!ということかな。

フリーランスの時期があったから、今の仕事がある。
どういうことかというと、たくさんのクライアントさんとのセッションを経て、コーチングやカウンセリングがとても大切な事だということを実感してきました。たくさん学び、自分にもがっつりと向き合いました。会社員時代のつながりでは無いところでたくさんの出会いがあり、新しい場所でステップアップしてきたんだと思ってます。

つまり、会社を辞めてからの3年があったことで、私は新しい選択肢としてこの仕事を選んだんだと胸を張って言えます。


会社員としても個人としても働いている理由

もう既に感じてはいるのだけど、会社員としての私とフリーランスとしての私の間に良い循環が生まれそうなのです。

コーチとして誰かひとりに向き合うことは、クライアントさんだけでなく私にもいろいろな気づきを与えてくれる。

それは会社で働くときに、企業で話をするときに、視野の広さを与えてくれている。

そして、会社で得た知識や経験や気づきは、自分の軸を太くする。

段々太くなる軸を持って、私は誰かひとりの前に在る事が出来る。

だから、今働くのがとても楽しい。
元々働くのは好きだけど、多分人生で一番楽しんでいます!

やりたいことがあるのなら手段は何でもよい、という気づき

私には実現したい「世界と人生のビジョン」があって、その方向に歩いていると思うんだけど、そのためにはフリーランスでも会社員でも両方でも、もしかしたら全く別の手段でも。

「手段なんかなんでもいいんじゃない?」

そんな風に気づけたのは、私の人生の大発見。

だから数年後は違う事やってるかもしれないし、それはそれで面白そう。
どんな道を歩いてるんだろうと思うとワクワクします。

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