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わたしは自分の人生を生きることにした

わたしについてわざわざ書くことなんて別にないって思ってたんだけど、それはたぶん、過去の情けない自分と向き合う勇気がないだけだということにようやく気づいた。

なんでも中途半端で続ける努力が足りないとか、話がこじれるとあやふやにしちゃってすぐ逃げ出すとか、何かを考えているようでまったく考えていないとか、過去の自分を思い出しながらこうやって書き出すだけでもいたたまれない気持ちになる。そして精神衛生上、もうこれ以上はやめておく。

わたしはわたしの人生を生きているつもりでも、どこかずっと他人ごとだった。

「なんかよくわかんないけど、いつかうまくいくんじゃない?」

誰かが人生を動かしてくれるものだと思っていたんだろうな、白馬の王子さま的な誰か。誰かがわたしの才能を見つけてくれる、誰かがわたしの特別な何かを見初めてくれると!!!! はーーーー!!!!!書いていて背中がむずむずするよ。

もちろん白馬の王子さまはいなかった。誰も迎えになんてこなかった。

ようやくわたしは自分の人生を生きることにした。

子どもを産んだことだったり、細々とひとりで仕事を始めたことだったり。少しずつ自分の手で自分の人生を動かす手応え、みたいなものが感じられるようになったのがきっかけだと思う。その手応えはとても些細なことが多く、目を凝らさないとあっという間に見失ってしまうような何か。

そんな小さな何かの積み重ねで人生はできているんだとようやく気づいて、やっと自分の人生を自分で生きられるように思えた38歳の冬。



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