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ヨイソラスタジオのあれこれ

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ヨイソラスタジオでの作品やお仕事。 アートやデザイン関連のマガジンです。
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2018年11月の記事一覧

最初に夢中になった絵のお話

大好きなアーティストは数え切れないくらいにいるけれど、最初に絵画作品で夢中になったのは、高校生のときに見たこの絵。 クリムトという名前も知らなかったけれど、とにかく大好きで大好きで・・・女性の顔を見ているだけで、くらくらするぐらいのいい香りがして、前後の時間がなくなるような感覚がありました。この絵を見かけると雑誌や書籍も買って、ポストカードも何枚も持っていました。金がたくさん使われているので、プリントによって色が全然変わるんですよね。いつか本物を観てみたい。本当の色はどんな

あの絵に会える町

長崎の大学を卒業して一旦は働き始めたものの、どうしても絵が学びたくて東京へ行き、あちこち専門学校の説明会を聞いて、選んだのがKIDIでした。 一年金沢で基礎科を学ぶチャンスを得て、その後ニューヨークのパーソンズ大学のイラストレーション科に編入したのですが、編入試験に合格したとき思ったのは、この絵のこと。 ずっとこの絵が大好きで。ニューヨークはこの絵がある場所だと憧れていたのです。 行ってから知ったのですが、なんとパーソンズ生はニューヨーク近代美術館の割引があったのです!実物

原美術館

何気なくTwitterを見ていたら、え?と思うニュースが。そのときは「かも」とか「らしい」とかいう話だったのですが、正式発表されたようですね。 原美術館の閉館です。 老朽化ならば仕方がないと思いながらも、残念です。 最後に見たのは、ウィリアム・エグルストンの展示だったので、だいぶ行っていなかったんだなぁ。恥ずかしながら、ウィリアム・エグルストンを知らなかったんです。ここで出会ったようなものです。 原美術館に行くと、アートは決して特別なものではなく、生活の中にあるものだと

当たり前を見直す

来年1月、新しい考え方のテープやのりが発売されるようです。 ブランド名はGLOO(グルー)。 販売はKOKUYO、デザインは佐藤オオキさん率いるnendoによるものです。 nendoのデザインしたものって、いつも楽しいですよね。 全く新しいものを引っ張ってくるわけではなくて、今あるものを違う角度から見てみたら結果的に新しいものになっていたようなものばかり。 まるで自分では絶対に捕まえきれないチャーミングなアイデアが、気がついたら横にちょこんと座っている感じです。 こちらが