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いわばえワインリスト

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ワインショップいわばえにあるワインリストです。その他、食品や雑貨等のご紹介も。
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2020年12月の記事一覧

ズュートチロル アイザックターラー・ゲヴュルツトラミナー2019

先日ご紹介したイタリアの最北端トレンティーノ・アルト・アディジェ州に在るワイナリー、クエンホフ・ピーター=プリガー。今日は、ゲヴュルツトラミナー(ゲヴュルツトラミネール)で造ったワインをご紹介します。 ドイツ語である「アイザックターラー」とはイタリア語で「ヴァッレ・イザルコ=イザルコ渓谷」のこと。晴れの日は年間300日。標高が高く、昼夜の気温差が20°Cもある山岳気候です。 段々になったぶどう畑はほとんどが急な斜面で、そのため剪定や収穫の作業は全て手作業。プリガー家はぶど

ズュートチロル アイザックターラー・リースリング カイトン2019

今日はイタリアのリースリング、ズュートチロル アイザックターラー・リースリング カイトンをご紹介します。 造り手は、クエンホフ・ピーター=プリガー。ワインに、「ズュートチロル(南チロル )」とあるように、イタリアの最北端トレンティーノ・アルト・アディジェ州に在ります。オーストリア、スイスと国境を接しており、イタリア語とともにドイツ語も公用語とされています。 ドイツ語である「アイザックターラー」とはイタリア語で「ヴァッレ・イザルコ=イザルコ渓谷」のこと。晴れの日は年間300日

エレモン2018

華昇さんからセラーを譲ってもらったので、クルトワ親子専用のセラーにすることにしました。今日はクロード・クルトワの息子、ジュリアン・クルトワのエレモン2018をご紹介します。 ジュリアンが1998年、20歳の時に立ち上げたワイナリー、ル・クロ・ド・ラ・ブリュイエール。自然の調和を何より大切にする父の元で、幼い頃から栽培と醸造を見続けてきたジュリアン。飾り気のないラベルですが、中のワインは奥深く広がる世界を表現しています。 既にリバションとアンセストラル、サン・プルサンは並べ

K20FY_DD

おなじみ共栄堂のKF20FYシリーズ、こちらで最後のご紹介となります。K20FY_DDです。 飲み手の先入観を取り除くための記号のようなワインの名前。こちらは「小林さん(K)が20年に醸造し冬リリースした(20FY)橙ワイン(DD)」という意味です。橙、つまりオレンジワインですが、皮や種の雰囲気を出しすぎないように短めの醸しにされたそうです。 品種は9月上旬から10月上旬に収穫された甲州種100%。少し緑がかった輝く明るいイエロー。まだ少しだけ発泡しています。 爽やかな柑

ソワサントゥウィット・アール2019

力強いラベルの絵が印象的なソワサントゥウィット・アール2019。少しだけ入荷しています。 造り手はコンプレモン・テール。マニュエル・ランドロンが 2013年に夫婦で立ち上げたワイナリーです。 収穫は全て手作業で行い、野生酵母を使い発酵。異なる地質の畑を複数持っており、それぞれの土壌の個性を活かしたワインを造っています。 醸造時にはワインの分析値を確認しながら進めるとのことで、ワインに安定感を感じます。 このワインで使われているのはフォール・ブランシュ。仏ロワール地方ペイ・

トゥーレーヌ・ソーヴィニョン 2019

今日のワインは、毎年ヌーヴォーを入荷しているピエール・オリヴィエ・ボノムの白ワイン、トゥーレーヌ・ソーヴィニョン 2019です。 以前は、ピュズラ・ボノムだったこのワイナリー。その名の通り、ティエリー・ピュズラがピエール・オリヴィエ・ボノムと共に興したネゴシアン事業です。 彼らがネゴシアンとしてワインを造ることになったきっかけは、天候によるぶどう農家たちの収穫減でした。ぶどうの栽培について指導し、相場より高い値段で買い取ることで、有機栽培で高品質なぶどうを造る人々を助けるこ

K20FY_SR

いわばえでも人気の共栄堂。K20FY_SRを並べました。 こちらは「小林さん(K)が20年に醸造し冬リリースした(20FY)白ワイン(SR)」です。記号のようなワイン名は、飲み手の先入観を取り除くためだといいます。 「正直半年はかかりそうな雰囲気です。申し訳ございません」とコメントされていた小林さん。飲み頃を待ってのリリースです。 輝きのあるゴールド。寝かせておいたので澄んでいますが、共栄堂の旨味がお好きな方は、少し濁らせて飲んでもいいかもしれません。レモンや蜂蜜、ハーブが

ボルゴレット ソアーヴェ2019

ボルゴレット ソアーヴェ、2019年が入荷しています。造り手は伊ヴェネト州にあるファゾーリ・ジーノ。 1925年から続くこのワイナリー。現在は4代目ですが、長年のワイン造りを受け継ぎながらも、現代のワイン造りの手法を取り入れています。1984年からぶどうを有機栽培で育て始め、ビオディナミは2006年からスタート。除草剤などの化学薬品を使用しないことは、土地やそこに住む人々、働く人々の健康を守ることだと考えています。 緑がかった輝く明るいレモンイエロー。品種はもちろんガルガ

ブルゴーニュ・ルージュ2019

今日はラ・スール・カデットのブルゴーニュ・ルージュをご紹介します。フランス、ブルゴーニュ地方のヴェズレイに在るラ・スール・カデット。造り手は、ヴァランタン・モンタネです。 ヴァランタンは、同地に在るドメーヌ・ド・ラ・カデットでは父ジャン・モンタネと、ドメーヌ・モンタネ=トダンでは母カトリーヌ・モンタネとワインを造っています。 ラ・スール・カデットは彼のネゴシアン部門。このブルゴーニュ・ルージュは、信頼するマコンのぶどう農家から、有機栽培で育てられたピノ・ノワールを購入。野生

サン・プルサン2018

今日は、ル・クロ・ド・ラ・ブリュイエールのワインをご紹介します。100%18と書かれたラベル、サン・プルサン2018です。 ル・クロ・ド・ラ・ブリュイエールは、クロード・クルトワの息子、ジュリアン・クルトワが1998年、20歳の時に立ち上げたワイナリー。自然の調和を何より大切にする父の元で、幼い頃から栽培と醸造を見続けてきたジュリアン。飾り気のないラベルですが、中のワインは奥深く広がる世界を表現しています。 ガメイ100%。少し赤紫がかった輝きのあるルビー色。エッジが少し

ヴェズレ アンジュロ2019

今日はブルゴーニュのシャルドネ、ヴェズレ アンジュロをご紹介します。ディジョンとシャブリのほぼ中間に位置するヴェズレに在るラ・スール・カデット。造り手は、ヴァランタン・モンタネです。 ヴァランタンは、ドメーヌ・ド・ラ・カデットでは父ジャン・モンタネと、ドメーヌ・モンタネ=トダンでは母カトリーヌ・モンタネとワインを造っています。このラ・スール・カデットは彼のネゴシアン部門で、有機で育てられたシャルドネを信頼するぶどう農家から購入し、野生酵母を用いてワインを造っています。 グ

K20FY_RZ

大切に寝かせておいた共栄堂のK20FY_RZ。アミと共に店頭に並んでいます。こちらは「小林さん(K)が20年醸造し冬リリースした(20FY)ロゼワイン(RZ)」です。記号のようなワイン名は、飲み手の先入観を取り除くためだといいます。 いわばえにとって大切な造り手、共栄堂。馴染み深いぶどうを使って造るワインはいつも親しみやすいのと同時にユニークで、小林さんの個性を強く感じます。 淡く優しい桃色。いちごやさくらんぼの甘い香り。程よい酸味が柔らかく広がり、ほのかな苦味が味を引き

ケランヌ・ブラン2019

今日は、マルセル・リショーのケランヌ・ブラン2019をご紹介します。マルセル・リショーは、南仏コート・デュ・ローヌに在るドメーヌ。 1974年に創設され、ケランヌ地区においていち早くドメーヌとなった造り手です。1990年代初頭にはすでに評価が高かったマルセル・リショーですが、1995年ごろから今までの造り方を見直し、2001年には除草剤を完全に停止。亜硫酸添加についても無添加、もしくはごく少量に留めているのだそうです。 ボトルの後ろには「土壌の生命を尊重し有機農業で栽培され

トレッビアーノ・トスカーノ2018

チャーミングなロゼや果実味豊かな赤ワインで人気のポデーレ414。先日、白ワインが入荷しました。トレッビアーノ・トスカーノ2018です。 ポデーレ414はシモーネ・カステッリが1998年に創立したトスカーナにあるワイナリー。ユニークな名前「ポデーレ414」は、1960年代に大農園の再分割がなされた時に、この農地につけられた区画番号をそのまま使っているのだそうです。 品種のトレッビアーノは、フランスではユニ・ブラン、またはサン・テミリオンと呼ばれ、ブランデーのコニャックの原料