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聴き放題の弊害か?

最近の若手、シングルでリリースを連発してアルバム作らない問題も気になってたんだけど、それとフィジカルでシングル・リリースするわけじゃないからスプリット・シングルの代わりに2アーティスト(またはバンド)でデュエット曲リリースしがちなのも気になってたんだけど、もっとイラっとくるのがスピードアップ・バージョンとかスロー・バージョンの追加リリース。

スピードアップ・バージョンと言ってもアレンジを変えるのでもなくただ、既発曲のBPM(一瞬回転数って書きそうになった老害一歩手前)をそのまま上げただけで、なんの芸も驚きもなく、良くなってもないタイプのもの。例えばこういう。



スロー・バージョンも同じく、ただBPMを下げただけのをリミックス的な空気出してリリースしてくるのはなんなんだ。

Soccer MommyのShotgunをMagdalena Bayがリミックス、ちゃんとしたリミックスもしてるんだけど


何故かスロー+リバーブバージョンも入ってる。

そしてMagdalena Bayのトップソングのこれ

何故かトップソングの2位がスロー+リバーブ・バージョンなんだけど


こちらはSpill Tabのシングル。

Spill TabをBandcampで検索して出てきたのがこれ。本人のリリースではなさそう。誰かのスロー+リバーブバージョンばっかりリリースしてる。

聴き放題だから「聴いて損した」と思ってもその損は聴いた時間分だけなので懐はいたまないが、フィジカルで買うしかない時代にこんなリリースの仕方をしてたらマジギレするリスナーが後をたたないぞ。

レコード・プレーヤーの時代は45回転と33回転を間違えて設定してかけちゃった時(これは誰しも1回くらいはやったことがある)、なんか面白くてわざと違う回転数で再生して遊ぶ、というのはみんなやってるし、そういうのを数小節モチーフ的に楽曲に入れ込んだアーティストも過去にはいたけど、ただBPMいじっただけの、リミックスも再録もしてないものをわざわざリリースするのはいかがなものか。

レーベル契約のないフリーランスのアーティストはインターネット上が活動の場で、インターネットは更新頻度が命綱だから細切れに出していくしかないのは仕方がないとしても、出すものはきちんと「聴かれるべきもの」にしてほしい。


今日の1曲


今日のパンが食べられます。