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「いつまでもショパン」とヤン・リシエツキ

中山七里の音楽ミステリ・シリーズから「おやすみラフマニノフ」を再読してから引き続き音楽ミステリ・シリーズを再読する中で「いつまでもショパン」を再読し始めたのでヤン・リシエツキを聴いているというか観ている、眺めてる。若いイケメンはごはん何杯でもおかわり出来るもの。



「いつまでもショパン」は中山七里の音楽ミステリ・シリーズの中の1作で、ポーランドで開催されるショパン・コンクールを舞台に事件が起こる。今回の主人公はポーランド人ピアニストでショパン・コンクールのファイナリストのひとりであるヤン・ステファンス。

ヤン・リシエツキも、カナダ人だけどポーランド系でショパン・コンクールのファイナリストになったので、読みながら自動的に主人公が若いイケメン、ヤン・リシエツキに脳内変換される。まあ作中の主人公ヤン・ステファンスは多分イケメンじゃないし、背も高くなくスタイルがいいわけでもなさそうなんだが。

ヤン・リシエツキは才能あるしイケメンだし、カナダからは中々、世界で活躍するクラシックの演奏家が出てこないせいか、国をあげて推してるっぽいし、レコード会社も、クラシックの分野では演奏力の確かなビジュアル系が出現すると全力で推していくので、アルバムをリリースすればその年のジュノ・アワード(音楽、映画などカナダの芸術作品に贈られる賞)のクラシック部門を毎回受賞してるしツアーも精力的で、ツアーの時のライブ映像もAppleMusicではかなりの数が配信されているので、アルバムを聴くだけじゃなく映像で楽しめるので自然と触れる機会が多くなり、お気に入りのピアニストになった。イケメンだからってだけじゃなく、表現力の高さと若さの中にみなぎる自信がとても良いのよ。

ビジュアル・アルバムっていうか要はライブ・アルバムの映像版ですね。

最初に聴いたのはショパンのノクターンで、ショパン・コンクールのファイナリストとかそういう知識ゼロで聴いたのですが、それがとても良かった、ある種のポップさを感じたので繰り返し聴くようになり、

他の作品も掘ってみたら、どれも良くて、しかもイケメンじゃんていうのにも気付いて。

最新作のNight Musicはモーツアルト、ラヴェル、シューマンとか全部載せ的なアルバムなのであれもこれも聴けてお得感がある。ヴィジュアル・アルバムの方にはラフマニノフも入ってるし。


とはいえ、「いつまでもショパン」を読みながらヤン・リシエツキを聴いてると、観てると、そっちに引き摺られ過ぎて作中世界に没頭出来なくなるので、作中にも名前が出てくるユンディ・リとかを聴きながら読み進める。


私はクラシック初心者なので、自然と初心者向きな作品をおすすめしていると思うのだけど、基本的に若いピアニストが私は好きだ。マルタ・アルゲリッチとか大物演奏家たちの演奏の重厚感とか、あの間違いない感じもいいんだけど、せっかくクラシックを聴き始めるなら、大御所とかじゃなく若手のピアニストから聴き始めるといいと思う。若さ弾ける演奏家がこの先ン10年どう変化していくのかリアルタイムで眺められるって最高だから。

今日の1曲
ヴィジュアル・アルバムにいろんなアレンジのが入ってる「きらきら星」はヤン・リシエツキのドヤ顔も良いのだけど、短い曲のいろんなバリエーションが楽しいのでクラシック聴かない人でも飽きずに楽しめると思います。


今日のパンが食べられます。