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#買ってよかったもの2022 その3

古い型のを5年近く使った後、新しいバージョンに買い替えた電球型スピーカーの最高峰、SONYのLST-SE300

電球型スピーカーは廉価なものからそれなりのお値段のものまで、探してみるといろんなメーカーから出ている。

公式サイトで取材を受けてアツく語ったのが↑の記事なのだが、語りきれなかった部分も含めて改めて書いてみようと思う。

取材の際、SONYの方々にいちばん驚かれたのは、「この電球スピーカーのいちばん良いと思う部分はなんですか?」と聞かれて「電球として最高に優秀なところ」と答えた時だった。もちろん、電球型ではあるけどスピーカーとして購入しているのだから、スピーカーの部分に言及される前提しか考えてなかったのだろう、ものすごく意外そうに「電球としてですか?!」と一様に驚きのリアクションが返ってきたのが私としては逆に意外だった。電球部分の開発にかなりの労力をさいただろうと私は考えていたからだ。

しかし実際に購入して使用している側からすると、前のバージョンを買った当時から、電球としてこれ以上に優秀な電球は今まで出会ったことがなかった。そこに驚いたのだから、まずはそこからだ。

スピーカーを選ぶ際、置き場所からまず悩まないといけない。スピーカーは本体のスペックが良くても置き場所が悪ければその性能が発揮されない。せっかくいい音で聴くつもりでン万円単位を支出するのだから、最高のパフォーマンスを発揮したい。その点において電球型は、天井に設置出来ればいくつあっても邪魔にもならないし、天井から吊るすなら敷物とか置く場所の素材に悩む必要もない。スピーカーとしては理想的な「置き場所」となる。

その一方で電球型というのは、ユーザーにとってある意味敷居の高いものに感じるだろう。スピーカーは長年使えばエイジングされていい音になっていく。でも電球はただ劣化していくだけで、いつか使えなくなる。LED電球ってロングライフと言いながら大して長持ちしないよねって印象しかない。それでも、「理想的な置き場所」に置けるスピーカーが欲しくて2017年、古い方の型を思い切って購入し、設置して使い始めてから最初は、天井から音が降ってくる体験の気持ちよさと音の良さに驚き、大満足だった。しかし使い続けるうちに電球としての優秀さに気が付いた。

一般家庭レベルの電気供給は案外不安定なもので、電子レンジだとかドライヤー、エアコン、食洗機、ドラム式洗濯乾燥機など温熱系のパワーが必要な電化製品を使い始める時などは不安定になって照明がチラつくことがある。高いLED電球でも安いLED電球でもチラつく瞬間はそれなりにある。しかしこの電球型スピーカーの電球に限っては、チラつくことが全くなく、いつも安定的に稼働してくれる。こんなにどっしりとした安定感のある電球は今まで出会ったことがなかった。どこまでチラつかないかチャレンジしたくなるくらい、チラつきがない。

そしてアプリでも物理リモコンでも制御できるようになっているが、明るさだけでなく色もパレットの中から選べて好みにドンピシャの色も選べるし、音楽に合わせてフラッシュする設定にも出来る。まあ普段は普通の電球色で明るさMaxにしたまんまで私も使ってるし、他のユーザーも大概そうだと思うけれども、友達を呼んでホームパーティーとか、寝る前のちょっとした時間、瞑想タイムにとか、気分を切り替えたい時にこの照明の変化は大きく貢献してくれる。音楽と共に部屋の雰囲気をガラッと変えてくれる。

そして電球としてのデザイン性の高さがすごい。一見、ただのシンプルな電球に見えるかもしれないが、計算され尽くしたデザインだと、他の電球や電球型スピーカーと並べて比較すると納得するはずだ。電球型スピーカーの場合はスピーカーグリルの位置や大きさも音質に影響するはずだ。それを含めてのデザイン設計なのだから、難易度が上がる。音質とデザイン性の両立はかなり難しいのだろうと、他社の電球型スピーカー(無印良品、アイリス・オーヤマ、日本未発売だがJBLやGEなどからも出ている)のもっさりしたデザインを見ると思う。しかしSONYのは、音質とデザイン性がきちんと両立されていて、どんなシェードと合わせてもしっくりくるし、残念な感じにもならない、邪魔にも感じない。


私は電球型スピーカーをキッチンで使っている。LST-SE300になってからは防滴機能も搭載されたので煮炊きをして水蒸気が大発生するような環境の天井でも安心して設置できる。apt-Xが搭載されて低遅延になったのでTVとペアリングしても良いと思う。

私が気に入ってる使い方はEcho Show 5の外部スピーカーとしてペアリングする使い方だ。Echo Showシリーズは画面がついて使い勝手はいいものの、Echo Studioなどと比べれば当然、スピーカー部分は貧弱だし、Echo Show 8よりもEcho Show 5は、置き場所に困らないコンパクトさである反面、音質もコンパクト過ぎてスピーカーとして使いたい気分にならない。だけどEcho Show 5LST-SE300をペアリングするとまるで、一般人が戦隊ヒーローに変身するレベルの華麗なる変貌を遂げる。Alexaの声に深みが出て、ものすごい美声に聞こえるし、Alexaの息遣いまで伝わってくるような音質になるのでAlexaと話すのも楽しくなる。「ごはんが出来ました」とAlexaにアナウンスしてもらったりすると、それだけで気分がアガる。

LST-SE300の使い勝手としても、独立して置いておいて音楽を聴きたい時にiPhoneやスマホなどを接続してアプリを開いて、という手順を踏むよりもEcho Show 5と常時接続しておくことでシームレスに使えるようになる。Echo Showシリーズは画面をタッチして操作することも出来るし、Alexaに音声コマンドで指示を出して操作するのも可能。つまりLST-SE300がAlexaで操作出来るようになって、タッチスクリーンでも操作できるようになるということなのだ。この設定はEcho ShowにとってもLST-SE300にとってもまさにウィンウィンの関係だと思うので、既に両方お持ちの方は試してみてほしい。

前の型は5年使っても電球が劣化しなかったので、LST-SE300もそれくらいは使えると思っているが、もっと進化したニューバージョンが出たら買い替えてしまいそう。それくらい、この電球型スピーカーはお値段以上の満足感をもたらしてくれる。

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