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More Effective Agile読書会 #3 を開催しました

皆さんこんにちは。Women in Agile Japan(WiAJ)の伊藤いづみです!

3/24(木)にMore Effective Agile読書会の3回目を開催しました。
1回目の様子はこちら
2回目の様子はこちら

今回の様子

第5章 より効果的なアジャイル:チームの構造 の章では、
”仕事ができる機能横断型チームには、時宜にかなった拘束力のある決定を下す能力と権限の両方がなければならない”
という一文が出てきました。

ここで決定を下す能力というものについて「能力といってもどこまで求めるかが難しい」という話がでました。本書には、

"効果的な意思決定を行うのに必要な専門知識がすべて揃っているだろうか。アーキテクチャ、品質、ユーザビリティ、プロダクト、顧客、ビジネスに関する専門知識はあるだろうか。〜中略〜 専門知識が足りない文やが1つでもあるとしたら、そのチームには効果的な機能横断チームになる能力はない、ということになる"

とも書かれていましたがここだけに注目すると「効果的な機能横断チームは現実に存在するのだろうか?」という気持ちになったりしてしまいました。
それ以外では、テスト技術者と開発チームの統合について各現場ではどうしているかなどについてもディスカッションしました。

第6章 より効果的なアジャイル:チーム文化の章では、
"ソフトウェア開発作業にとって重要となるのは内発的なモティベーションだけである"
という一文についてディスカッションが盛り上がりました。

  • この章で書かれていることの前提として、土台となる外発的モチベーション、つまり給料や労働環境が整っているというのがまず大前提にあり、その上でソフトウェア開発作業にとって重要となるのは内発的なモチベーションだ、といっている気がする(そこまで書かれていなけど)

  • なのでこの一文だけを切り取って鵜呑みにしてしまうと会社に搾取されて終わるかも

  • 著者が働いていると我々日本の労働環境の違いが垣間見える(おそらく著者が働いている国ではソフトウェア開発者の賃金も高いし労働環境もかなり良いのでは?という想像)

  • 土台となる外発的モチベーションが整っている上で、内発的なモチベーションをもち続けていくことは大切。内から湧き出る何かがなければ継続や成長は難しい。

やはり文化の話って盛り上がってしまいます。

第7章 より効果的なアジャイル:分散チーム の章ではチームの分け方が大事、5章でも出てきた決定を下す能力と権限をチームが兼ね備えていることが成功のポイントだという話をしていました。
5章では、チーム内に(決定を下すための)専門知識を持った人がいなければチーム外の人に頼る必要に迫られるという内容も書かれていましたが、そうなるとコミュニケーションが増えたりタイムラグも発生するため分散チームとしては難しくなりますね。

ここでも再び決定を下す能力について「能力がないんだとすればどう伸ばすか?」という話をしました。
私はアジャイルコーチから知の高速道路を活用するということを教えてもらったことがあります。
これは、"そこに詳しい人が誰もいない状態で何か学ぼうとする時、エキスパートの力を借りて最低限必要な基本知識まで最短でたどり着く"ということです。(ずっとエキスパートの力をアテにする、なんでもエキスパートに教えてもらうこととは違います。)
これについては他の人からも、

  • 自分も「まず一回うまく言ってから変えなさい」と言われたことがある

  • うまくいかない考え方でやっているうちはうまくいかないよね

という感想があがりました。

次回の告知

今回は5章〜7章までを取り上げました。今回はいつにもましてディスカッションが盛り上がった感じがあります!
次回は8章〜またやっていこうと思います。
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4回目へご参加の方はこちらから申し込みをお願いします。

ぜひWiAJのDiscordにご参加ください


WiAJでは2022年から"Women Agile Leaders 100 Challenge"と題して
「100人の女性アジャイルリーダーの創出」という大きな目標に向かって活動を始めています。
その活動の1つとして、私はIT業界で働く女性達が『一歩踏み出す』ことを積極的に支援したいと思っていて、読書会もその活動の1つになっています。

私たちの活動のお知らせの多くはDiscordで行っていますので、ぜひご参加ください。
またWiAJのこれまでの取り組みについては過去の記事をごらんいただければと思います。

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それでは今後ともWomen in Agile Japanをよろしくお願いいたします。

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