More Effective Agile読書会 #4 を開催しました

皆さんこんにちは。Women in Agile Japan(WiAJ)の伊藤いづみです!

4/20(水)にMore Effective Agile読書会の4回目を開催しました。
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今回の様子

第8章 より効果的なアジャイル:個人および対話 の章では、
個人の能力を高めることとコミュニケーションの質を高めることはどちらかではなくどちらも必要だねという話をしました。
ただ現状としては「人数を増やすのではなくチームの能力を高めることでアウトカムを増やす」ということが達成できない結果、結局人数を増やして対応する方向に走ってしまう場合もあり、個人の能力を高めることは簡単ではないということも話ました。
5章でも「能力といってもどこまで求めるかが難しい」と似たような話題が出ていたのを思い出します。
コミュニケーションの話ではEQというキーワードが出てきました。偶然ですが今ちょうどWiAJの勉強会でEQをテーマにしようと盛り上がっていたところだったので興味がある方はぜひご参加ください(告知は後日connpassで)。
以前別の講演で聞いた「スクラムを導入してアウトカムが上がったとしてもそれはスクラムというフレームワークを適用したことによる変化にすぎない。言い換えればスクラムを導入すればどこの企業も一定数アウトカムを出すことができるようなもの。そこからチームの能力をどれだけあげられるかが結局企業の差になって表れてくる」という言葉を思い出しました。

第9章 より効果的なアジャイル:プロジェクト の章ではプロジェクトやスプリントを"小さく保つ"というところのディスカッションが盛り上がりました。10章の大規模プロジェクトの章を読むとわかりますが大規模プロジェクトになると成功率はグッと下がってしまいます。なので安易に増員でなんとかしようとする前に小さく保ちつつ目的を達成するにはどうしたら良いか?を考えることが大切だと思いました。

バーティカルスライスでのデリバリーについては、現場に落とし込むのはハードルが高いという感想が多かったです。ここでもまた能力というワードが出てきて、やはり個人の能力をあげていかないと形だけではうまくいかないよねという感想です。

バーティカルスライスでのデリバリーでは簡単にはいかないことがある。バーティカルスライスがうまくいくかどうかは、ビジネス、開発、テストの能力と、テクノロジスタック全体をカバーするスキルがチームにあるかどうかにかかっている。

第9章 より効果的なアジャイル:プロジェクト

第10章 より効果的なアジャイル:大規模プロジェクト の章では大規模プロジェクトはやはりうまみがないなぁというのが率直な感想です。「10.8 大規模なアジャイルプロジェクトのスコアカード」のレーダーチャートを見ても一目瞭然ですが成功率がかなり低いですし。
参加者も「著者が大規模アジャイルに否定的な感じがする」といってました。
私はこの章で印象的だったのは冒頭の「クモと象の話」です。クモが象くらい大きくなったらそれは「象くらい大きなクモではなく、象みたいになるだけ」、つまり別のものだということです。
9章と10章は話がリンクしているのでこの辺はいったりきたりしながらディスカッションがはずみました。

次回の告知

今回は8章〜10章までを取り上げました。次回は11章からになります。
Compassのグループへ登録していただけますと読書会の通知が毎回届きます。
5回目へご参加の方はこちらから申し込みをお願いします。

ぜひWiAJのDiscordにご参加ください


WiAJでは2022年から"Women Agile Leaders 100 Challenge"と題して
「100人の女性アジャイルリーダーの創出」という大きな目標に向かって活動を始めています。
その活動の1つとして、私はIT業界で働く女性達が『一歩踏み出す』ことを積極的に支援したいと思っていて、読書会もその活動の1つになっています。

私たちの活動のお知らせの多くはDiscordで行っていますので、ぜひご参加ください。
またWiAJのこれまでの取り組みについては過去の記事をごらんいただければと思います。

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それでは今後ともWomen in Agile Japanをよろしくお願いいたします。

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