見出し画像

アウトドアでフライパン焙煎体験記

こんばんは。今日は雨でしたね、少し肌寒いです。

先日社内研修で丹波篠山に行ってきたのですが、アクティビティの一つが面白かったのでシェアしちゃいます。それは、フライパン焙煎です! 
お店で焙煎する様子を見ることはあっても、自分でフライパンで焙煎するのは初めて。各々がどうしたら美味しく焙煎できるか考え、思い思いのやり方で焙煎&抽出しました。

フライパンでも美味しいコーヒーは焙煎できるのか!?

今回私の使用した豆はColombiaのエルセドロ。ウォッシュドプロセスのお豆です。 
焙煎前のコーヒー豆は生豆(なままめ・きまめ)と呼ばれ、写真のようなくすんだ黄緑色をしています。粒の大きさや形は土地によって、色は主に収穫後の精製方法によって違いが出ます。生豆の段階ではまだ青臭く、コーヒーのいい香りはしません。

画像3

まずはハンドピック。欠けていたり、大きさが極端に違う豆は取り除きます。この一手間をかけるかどうかで、コーヒーの美味しさも変わるんですね。
欠点豆を取り除いたら、熱したフライパンへいれて早速火にかけます。

画像4

焼きムラを防ぐために、シャカシャカと左右に振ってます。地味な工程で結構手が疲れます。この間、青臭い香りが甘い香りへと変化していきました。

焙煎は、ざっくりいうとコーヒー豆の持っている水分を抜く作業。長い時間焙煎するほど炭化が進み深煎りになっていきます。
この焙煎具合を決める際の目安になるのがハゼ。パチっという小さな破裂音がしたら1ハゼで、ここで焙煎をやめれば浅煎り。次にピチピチという連続音がし始めたら2ハゼ。2ハゼが終わったあたりから深煎りになります。

今回は浅煎り〜中煎りを狙っていたので、1ハゼのタイミングを逃したくないところ。20分経過しましたがフライパンを振る音でハゼが聞こえない…
蓋を開けてみて中をチェック。

画像5

すっかり焼き色がついて美味しそうな香りが漂っています。ハゼの音は確認できませんでしたが、生焼けではなさそう。そろそろいいかな・・・?
22分で焙煎終了。(火力や豆の種類によって焙煎時間は変わります。)

余熱で焙煎が進行していくので、急いでうちわで仰いで冷まします。
そして出来上がったのがこちら。ででん!

画像1

とても綺麗に焼き上がりました。ハゼの音を確認できなかったので定かではありませんが、浅煎り〜中煎りくらいでしょうか。
ここから更に、2回目のハンドピック。焼きムラのできた豆を取り除いていきます。

通常は焙煎後数日経ってからの方が味が落ち着いて美味しくなりますが、今回は早速飲んでみます。スケールと温度計がなかったので、抽出も感覚が頼りです。

画像2


気になるお味は、、、美味っ!フライパン焙煎ってもっとワイルドな味になるかと思ってたけど、豆の特徴がよく出て繊細なお味でした!

後日この焙煎豆をお店でも入れてみましたが、非日常の場で飲んだから特別美味しく感じたのではなく、普通においしかった!これは驚き!でした。

結論:フライパン焙煎で美味しいコーヒーができる!

フライパン焙煎のポイント

今回やってみて学んだフライパン焙煎のポイントは3つ。
1. 火力
火力は大事!焙煎前にはしっかり炭を足してスタートしましょう。

2. 均等に火を入れる
焙煎中にしっかり混ぜないと焼きムラができてしまします。また、表面ばかりが焦げて、中は生焼けなんてことになりがち。

画像6

※たまにしか混ぜないとこんな感じになります。焙煎後に悪い豆を取り除くハンドピックではなく、いい豆を探すという逆ハンドピックになります。

3. とにかく楽しむ!
薄々コーヒーが出来上がったり、お味噌のような味になったり、火力が足りなくて焙煎に1時間かかったり…今回も色々ありました。うまく焼けてもヘンテコになっても、楽しいものです。これぞアウトドアの醍醐味!


あとがき

普段お店では焙煎はプロファイルがあるし、抽出はスケールや温度計を使ってgや温度を測ります。これは再現性を高めるためだったり、レシピを周りと共有するためでもあります。
決して、このgだからOK,この温度だからOKという決まりのためではありません。
「道具に使われるな、道具を使え」
入社当時に社長から教えてもらったことです。
それでも、道具があると道具を信じきって自分で感じることを忘れてしまいがち。

道具の揃っていないアウトドアは、まさに自分の経験や感覚を信じるしかない環境で、大切な学びがありました。五感を使ってコーヒーと対話する、そんな貴重な経験でした。
また一歩コーヒーと仲良くなれたような気がします。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?