コーヒーの微粉の必要性
おいしいコーヒーを淹れるには、何よりもコーヒーを淹れる直前に豆を挽くのが大切です。そしてその際に、コーヒーミルやグラインダーの性能、どの程度微粉がでるかも気になりますよね。
豆を挽いた後から微粉を取り除くという方法もあります。微粉除去専用のシェイカーのようなものまで売ってるんですね。
今回は茶漉しで微粉を取り除いて味わいの違いを検証してみました。
深煎り編
油が表面に浮いてるくらいの極深煎り豆です。福井にあるシマジコーヒーのパプアニューギニア。
茶漉しでふるえばふるうほどに微粉が出てくるので、約2分ほどで切り上げました。微粉除去後は1g減って、14g→13gとなりました。
カビのような微粉…
左が微粉除去して残った13g、右がミルで挽いてそのままのものです。写真では若干、微粉除去した左側の方が粒度が整っているように見えます。
それぞれ淹れて飲み比べてみました。
微粉除去:香りがいい。スモーキーですが、桃のような甘さもしっかりと感じます。澄んだような透明感があり、後味スッキリ。
微粉そのまま:苦い。苦さがずどんと舌に乗っかります。雑味ですね。
正直同じ豆とは思えないくらい味わいが違いました。個人的な好みは茶漉しでふるった方で、スッキリとした味わいが飲みやすいと感じました。
浅煎り編
続いて浅煎り。RIO COFFEEのルワンダソブです。
先程の深煎りより挽き目を一メモリ細かくしているのですが、見た目は結構荒いですね。
抽出後のドリッパー内を見ると一目瞭然。微粉除去なしの方はドリッパーの壁にネトっとした微粉が付着しています。
肝心の味わいは、微粉を除去した方が、甘くて爽やか。微粉そのままの方は、甘さだけではなく、ハーブのようなちょっと苦味も混ざった味わいが出てきて魅惑的でした。
クリーンさでは微粉除去したほうが圧勝でしたが、これは好みが分かれそうです。
まとめ
微粉除去した方が、味がすっきりするということがわかりました。しかし、極端に微粉を取り除いた場合、味が単調になりすぎてコーヒーの美味しさも減少してしまうので、ここは程度問題でしょう。
悪者になりがちな微粉ですが、味に複雑さを持たせるために一役買っているんですね!
私は今回の結果から、よほど味のざらつきが気になる場合でなければ、微粉はわざわざ取り除かなくてもいいかなと思いました。(結構手間ですしね。)
余談ですが、家ではポーレックスミルミニ、という手回しのコーヒーミルを使用しています。コンパクトだし丸洗できたり何かと使い勝手はいいのですが、粒度はあまり安定しない印象です。特に浅煎りだと豆が硬いので、手でゴリゴリと挽いてるうちに、大きい粒や微粉ができやすいようです。
お店で使われるような粒度の揃うグラインダーは、狙った味にもっていきやすいという点がグッドポイントですが、家で楽しむ分には多少の粒度ムラも味わいのうちですね。
難しく考えると難しいコーヒーですが、気楽に楽しんでくださいね!
ではまた!!!
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