シネマ詠 参拾 碧い目にこゝろの秘匿映されて焔は覚醒 燐光放つ

画像1 シネマ詠 参拾  『テオレマ』
画像2 1968年 ピエル・パオロ・パゾリーニ監督 イタリア映画『アポロンの地獄』に続いての彼の作品は、非常に詩的でかつ演劇的でもあり、 こゝろの闇(焦げ茶けた砂山のインサート)を照らし出し、(心的な)賓の来訪は、それぞれの焔<愛>=摂理を掻き乱して全く新しい視点で自分を、世界を視つめ直すことを余儀なくされる・・・<主人・妻・息子・娘・メイド>の物語は、深いモノローグと内面世界の葛藤を呼び寄せる。象徴的なショットがいつまでもこゝろに残る名作です。 ※イタリア語でテオレマとは神の摂理を言い表す

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