感染症専門医に聞いた“新型コロナ”の終息の見通しとワクチン開発は・・・

東京医大病院 渡航者医療センター 濱田篤郎(はまだあつお)医師に聞きました。

Q:世界的に感染が広がる中で、終息の見通しは?
A:WHOが出した緊急事態の解除にはエボラ熱の例などをみると新型コロナウイルスの潜伏期間の倍以上、つまり一か月程度、新たな感染が認められないことが必要。現状では難しいと考えられます。したがって、このまま終息宣言が出ない可能性はあります。
Q:封じ込めの見通しは?
A:最終的にウイルスの封じ込めは、ワクチンで行う必要があると思います。
Q:WHOはワクチン開発に18か月かかるとしているが?
A:来年にはワクチンはできると思う。今はワクチンの開発技術は、かなり進歩しているので。ワクチンの投与が始まって本格的な封じ込めができると思います。
Q:ワクチンができたとして新生児はどのように対処したら良いのか?
A:ワクチンができた場合、これから生まれてくる世代にも小児期の接種が必要になるだろうという意味で、新生児ではありません。
新生児とは生後1か月までで、通常この世代にはワクチンは接種しません。母体の免疫で守られています。
Q:WHOのテドロス事務局長は「インフルエンザよりも伝染しにくいようだ」と指摘していますがこれについては、どう考えるか?
A:一般的にはそうかもしれません。しかし、感染源になりやすい人がいると、インフルエンザ以上の感染力があるようです。

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