本の帯の話

　本を買うと、始末に困る事がある。巻いてある帯をどう扱うか、毎回悩んでしまうのだ。本の帯には気になる事が書いてある事があったりする。例えば何らかの賞を受賞しただとか、著名人が推薦していたり、話題の書籍であることを帯でアピールしていたり、結構気になる事が書いてあったりするのである。

　一時期は帯をとっておいた事もあった。そのときはライトノベルに巻かれていた帯を箱にいれて保存していた。しかし、こうして保存した帯も結局は捨ててしまった。なぜか？　見返すことがなかったためである。帯を本から外してしまったからだろうか、箱に納めてそのままという感じだった。たとえ心惹かれたとしても、見返すことがなければ意味が無い。

　今現在私は、書店で購入した本にはグラシン紙を巻いている。保存のためだ。ただ、グラシン紙で本をカバーする時、若干面倒な事がある。巻かれている帯が障害となる事があるのだ。きちんとそろえたと思ったのに、カバーと帯が若干ずれてしまうのである。

　結局帯は、一部を除いて全て捨ててしまうことにした。グラシン紙でカバーを掛ける際にうまく掛けられないし、前述の通り別にとって置いても見返す事はないし、保存しておく意味が無いからだ。捨てずにおく場合は、本に掛けられていたカバーと一緒にグラシン紙で巻けば良い。そうしておけば、本を手に取った際に帯も目に入るのだから。