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教員のための「総譜」

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教員として働く中で、どんな価値基準も持つべきなのか、どんな語彙を持つべきなのかを考えていくマガジンです。もうすぐ教員生活も10年目を迎えてしまうので、今まで出会ってきた言説をまと…
運営しているクリエイター

#生徒

なぜ生徒に「かわいい」と言ってはいけないか

 今日は短めに。「かわいい」という言葉の正体についてです。ちなみに、ルッキズムの話ではあ…

小田垣有輝
2週間前
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名もなき「当意即妙」のために

 「当意即妙」…その場にうまく適応した即座の機転をきかすさま。  この当意即妙の様が主題…

小田垣有輝
5か月前
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教員の「問い返される」権利

いつだって、教員は生徒から「あなたの言葉は正当なのか」という問いをつきつけられている。 …

小田垣有輝
5か月前
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「弱さ」をシェアするチームになる

「弱さ」を受け入れるための「強さ」  生徒と信頼関係を築くためには、教員が自身の不安と向…

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生徒が教員の言うことを聞かないのは正しい

 教員になってから「どうして生徒は言うことを聞いてくれないのだろう」と悩むときが来る。し…

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「やれ」と「やってみよう」はいずれにしても「やらない」を許さない

 むかーしの日記で尾崎豊の歌詞を引用した気がしたのですが、やっぱり学校にあるものはどこま…

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「遅さ」に重点を置こう

 先週の記事では、決断することに疲れているのではなく、合議することに疲れ、忌避しているということや、『蜻蛉日記』を引用しながら、合議することの重要性について話を進めてきた。  教員も自らの悩みや煩悶を生徒に開示し、同時に生徒の声も聴きながら対話を形成していく。単声的な教室・学校づくりではなく、複声的な教室・学校づくりを進めていくべきなのではないか。  しかし、前回の記事の最後で提示したように、ただ合議を図るだけではなく、なんらかの「制限」をかけながら合議を図る必要がある。ど

「教員の不安」を起点にした対話を

暴君の本質 「決断疲れ」を回避したいがゆえに暴君に成り果ててしまう人間の心情を、太宰治が…

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〈序論〉「決断疲れ」とどう向き合うべきか

 どんな仕事だってそうだけど、仕事を進めていく上で決断を迫られる場面に多く遭遇する。一度…

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