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共同書店出店2周年

2022年4月でPASSAGE(共同書店)の棚を借りるようになってから2周年です。
前回は共同書店のススメ的に書いてみたんですが、今回は、単なる個人的なまとめです。

まず、借りて2ヶ月くらいの雑感は↓です。


2年間のまとめ

現在棚は順調に増え、
PASSAGE ポール・ヴァレリー4番地&アレクサンドル・デュマ6番地

SOLIDA ファルギエール通り3番地

の3つの棚に出店しています。
PASSAGEはサイン入りの自著(商業誌&同人誌と資料少々)置き場、SOLIDAは資料放出場所、という位置づけで使い分けています。
2年のあいだに自著サイン本は累計1000冊くらい(合同誌含む)、資料本などは200冊くらい旅立ちました(正確には3棚合わせて1194冊です)
こういうのがサクッと数えられるのも、システムがしっかりしているおかげです。

1種類の自著が突き抜けて売れているというよりは、著作数が多いため少量多品種販売の趣があります。常連さんがコツコツと買い集めてくださっている可能性もあります。

ちなみに最初に言っておきますが、まったくもって儲かりません
完全に趣味の世界です。
ですが、私は「自分の本ができる限りたくさん並んでいる新刊書店があるといいな」という望みがシェア型書店を借りたきっかけでもあったので、その望みは十分に果たされていると思っています。

また、読者さんと交流できるし、自身の終活の一環として読まない本を希望者に届けられるのは有り難いです。

棚主としての運営のコツ

そんなものがあれば教えてほしいのが実情です。
私自身、二年経ってもよくわかりません。
ブラインドブックスとかやってみたいのですが、自著でやるのは「もう持ってる」って方が多そうで踏み切れない……(笑) それに、綺麗にラッピングするテクニックがない。

そんな中、心がけているのは
常に棚に流動性を持たせて、新しいものを入れる
こと。これが一番大切ではないかなと思います。
共同書店はお店につく常連さんもかなり多く、皆さんじつによく棚をご覧になっています。

特に作家が自著を置く場合、
筆が速くて毎月新刊が出る……とかでない限りは、棚にいつも同じ本が並んでいて新鮮味がなくなってしまいます
そうなると、熱心な読者さんであってもたまにしか足を運んでくれなくなります。
毎日新しい出会いがある、新刊書店さんとの違いはここだなと思います。

自分はそんなに頻繁に新刊を出せないので、代わりに資料本の放出をして1ヶ月~1ヶ月半サイクルで新しいものが並ぶようにしています。そうすることで棚に目を留めてもらえて、ついでに自著が旅立つことも多いような……。
加えて、仮に資料本だけが旅立ったとしても、何かしら売れるというのはお店を続けるモチベーションとなります(笑)

また、SNSでの宣伝もとても大事です。新しく納品したときはもちろんですし、新しいものがなくとも、極力2,3日に一度くらいはポストしてます。
それから、可能な限りすべての本にお勧めポイントを書いたPOPをつけています。
自著は、ほぼすべてがサイン本です。これらは効果があるのかはとても謎です。

第4の棚を借ります

そして、このたび4月27日にオープンする「ほんまる神保町」23章3節にも開店する運びとなりました。(無事開店しました)

いくら何でも同じ神保町で棚を借りすぎだろって自分でも思うのですが、PASSAGEとは客層が違いそうなので面白いかなと……(笑)
こちらはまだ試行錯誤なのですが、小説関係の方が多そうなので、いずれは小説を書くのに役立ちそうなものを並べようかなと思っています。
開店前はこんな感じです。

ほんまるもwebで在庫・販売管理ができますし、リアルタイム在庫を表示できるのでとても有り難いです。
初めて旅立った本は「泥絵で見る大名屋敷」と「奈良監獄から脱獄せよ」でした。ありがとうございます。
ただいまの在庫は↓棚主紹介をご覧ください。

この先の展望

じつは文庫・新書サイズの資料本はほとんど手放せて本棚がだいぶスッキリししたので、SOLIDAでは大型本も出してみようかなと思っています。でも、写真集などの大型本はそんなに売れないので悩ましいんですよね……。
ほんまるでは使わなくなった辞書とかも出してみようかなと検討しています。
4棚管理するのはさすがに大変なので、資料本をある程度放出できたら、棚も統廃合をしようと考えています。

関係ないですが、SOLIDAにスパイの本を置くといつもサクッと売れるので、スパイ好きが常連さんにいるのでは?って睨んでいます(笑)

そんなわけで、3年目に突入するうえでの雑感でした!

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