A子

民間研究所の元研究員、大学講師、日本語教師、JICA海外協力隊経験者。 障害・年齢・国…

A子

民間研究所の元研究員、大学講師、日本語教師、JICA海外協力隊経験者。 障害・年齢・国籍等にかかわらず誰もが暮らしやすい社会の実現をめざし、ユニバーサルデザインに関連する仕事や活動に長年携わってきました。講演・講義や執筆活動等を通じて情報発信しています。ストアカ講師も始めました。

最近の記事

「やさしい日本語」×「ユニバーサルデザイン」がめざす未来 ~誰もが伝え合える社会に~

1.すべての人のための「やさしい日本語」「やさしい日本語」という言葉を聞いたことがありますか? やさしい日本語は「難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語」などと定義されています(※下記ガイドラインより)。ひらがなの「やさしい」には、言葉が「易しい」、人に「優しい」という2つの意味があります。 ではやさしい日本語は誰にとって「やさしい」のでしょうか? 誰のためのものなのでしょうか? やさしい日本語が生まれたきっかけは、1995年の阪神・淡路大震災にあり

    • ウルグアイ手話を通じて知った文化ー地球の反対側でユニバーサルデザイン探究者は見た!③

      超マイナー言語 ウルグアイ手話を学ぶウルグアイでの生活が2年目に入った頃、手話講座に通い始めました。そう、スペイン語の習得に苦戦しつつも、さらにもう一つの言語、超マイナー言語ともいえる、ウルグアイ手話を学ぶことにしたのです。 私はウルグアイに来るずっと前から日本の手話を学んでいました。手話は世界共通だと思われがちですが、そうではありません。ウルグアイ手話と日本手話は全く違います。 それに、音声言語(一般に話されている言語)が同じ国でも、手話が異なることもあります。たとえば

      • 摩訶不思議なスペイン語と日本語ー地球の反対側でユニバーサルデザイン探究者は見た!②

        ウルグアイの公用語はスペイン語です。初回の「南米ウルグアイ人と日本人に関する仮説」も書きましたが、私はウルグアイに行く数か月前までスペイン語を勉強したことはなく、スペイン語を使う国に行ったこともありませんでした。 日本人の私から見たスペイン語と、ウルグアイ人から見た日本語。今回は、お互いよく知らない言葉に接して感じた驚きや発見について書きます。 スペイン語の威力に圧倒されるスペイン語を公用語とする国はスペイン・中南米諸国など20か国以上、スペイン語を使う人の数は世界で2番目

        • 南米ウルグアイ人と日本人に関する仮説ー地球の反対側でユニバーサルデザイン探究者は見た!①

          南米ウルグアイでの経験を日本に私は2018年1月から2020年1月までの2年間、シニア海外ボランティアとして活動をしていました。ウルグアイは、南米大陸のブラジルとアルゼンチンに挟まれた小さな国で、日本から見ると地球のほぼ反対側に位置しています。面積は日本の約半分ですが、人口は約340万人(当時)という少なさです。その首都モンテビデオに住んでいました。 シニア海外ボランティアと言ってもピンとこないかもしれませんが、JICA(独立行政法人 国際協力機構)の青年海外協力隊と言え

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          オーストラリア 節約旅行記 ②飛行機編:ドミトリー・LCCを活用して一人でも女性でもシニアでも安く楽しく

          有料サービスだらけのジェットスター 前回の宿泊編に続き、今回は飛行機編ということで、LCCのジェットスターについて書きます。 他にもっと安いLCCはありましたが、乗り換え回数や乗る時間も考慮してジェットスターを選びました。3月の卒業旅行シーズンで、成田→(ケアンズ乗換)→メルボルン→シドニー→ケアンズ→成田の移動の計4回で14万円くらいでした。 ジェットスターでは、荷物の預け入れ、機内食・飲み物、座席指定、映画などのエンターテイメントもすべて有料です。機内食は頼まずに自分

          オーストラリア 節約旅行記 ②飛行機編:ドミトリー・LCCを活用して一人でも女性でもシニアでも安く楽しく

          オーストラリア 節約旅行記 ①宿泊編:ドミトリー・LCCを活用して一人でも女性でもシニアでも安く楽しく

          海外旅行の費用をどう抑える? 2024年3月前半にオーストラリアを一人で旅行しました。行った場所はメルボルン、シドニー、ケアンズ。コロナ禍以来、4年ぶりの海外旅行でした。 物価高・円安の今、飛行機代もホテル代も超高い!そこで、飛行機はLCCのジェットスター、宿泊はドミトリーを活用するなどして、費用をなるべく安く抑える工夫をしました。いい歳をしてただの貧乏旅行みたいになったら嫌だと思ったのですが、結果的にはとても楽しい旅でした。このコラムではその経験について書きます。 これ

          オーストラリア 節約旅行記 ①宿泊編:ドミトリー・LCCを活用して一人でも女性でもシニアでも安く楽しく