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「(仮称)学び歴SNS」

最近(といってもここ2-3年)、わたしがほしいなあと思っているサービスがある。

それは、各人が学んできたこと・学んでいること等についての情報を交換し合うプラットフォームだ。
わたしの心の中では、「学び歴SNS」という仮称をつけている。

これがほしいなあと思う理由は3つある(←表現に本業の癖が出ている)。


理由①「学び」そのものがもっと重視される世の中になるべきではないか、と思うから。

自己紹介をする時、学歴や保持資格には触れても、自分が何を学んだことがあるかまで言及することは少ない。「○○大学の○○学部出身です」、「○○に関する資格を持っています」とは言っても、「独学で○○について学んだことがあります」とはそうそう言わない。

でも、○○学部出身の人よりも、○○の資格保持者よりも、○○に詳しいひともいるかもしれなくて。
学位や資格を取るには至らなくても何かを学び続けているひともいるかもしれなくて。
そもそも学位や資格が存在しない領域について学ぶひともいるかもしれなくて。
とにかく幅広く多様な領域について学ぶひとももちろんいるかもしれなくて。

今の世の中じゃ、そういう一見して「わかりづらい」部分は無視されてしまっている。無視されてしまうから、(特に大人になってから)「学ばない人」が多いのではないかとも思う。

でも、みんなが同じことを学んでいればいい時代はとうに過ぎ去っていて。そろそろ、わかりにくい「学び」や、一つ一つは小さな「学び」も含めて、その価値が認められる世の中になっていく必要があるのではないか。

わかりやすい学位や資格以上に各個人の「学び」そのものが重視されるようになれば、何をどのぐらい学んできたか互いに情報交換するようになれば、もっと何かを「学ぼう」と思う人も増えるのでは、と考えている。

理由②学び方がわかりづらい分野についての情報が出回りやすくなるから。

学位や資格がない分野は、学び方がわかりづらいことが多い。

書籍等、学ぶにあたって必要なものはどこかにはあるんだろうな、ということは理解しつつも、「何からどうやって学べばいいのか」がわからずに諦めてしまう人もきっといると思う。

一方で、学位を取る場合はもちろん、資格を取る場合でも、「何からどうやって学べばいいか」自分で考える必要がないことが多い。この工程のわかりやすさに飛びついてしまうこともあると思う。

「学び歴」を互いに共有することで、これまで「何からどうやって学べばいいのか」わからなかった分野についても、他の人の「学び歴」から知ることができる(可能性がある)。

よっぽど強い思いのある人や、よっぽどお金や時間に余裕がある人に閉じず、「少し興味があるな」と思う人の1歩目のハードルを下げるきっかけにならないか、と考えている。


理由③互いの「知」の尊重に繋がる気がするから。

前段までずっと、「学び」とは言いつつ、学ぶ対象について敢えて全く言及してこなかった。

学位や資格と対比するような説明をしてきたから、ここまで読んでくださった方は、アカデミックな内容の独学や、社会の中での実務経験を想像されることが多いんじゃないかと思う。

でも、それに限る必要は全くないと思っている。
そもそもわたしは、例えば趣味とか、生活の中での知恵とか、それも一つの大きな学びだと思っている。

そこまで捉え方を広げると、各人が持っている「知」の総量は、同じぐらいの年齢なら同じぐらいになるはず。
ただそれに対して、何かの価値観に則って「これは知として認められるべきor認められないべき」という判断を下して、「知識をたくさん持つ人/無知な人」や「意味のある知識を得るための学び/ただの遊び」を区別していることがとても多いように感じている。

全ては「知」だよ、そこに繋がる行為はすべて「学び」だよっていう価値観が広がれば、もう少し寛容な世の中になるんじゃないか。
互いに自分なりの「学び」をシェアすることで、「知」の多様さにふれて、もう少し多様な「知」を尊重できる人が増えるんじゃないか。そんな期待もある。



以上、これはまだ今はただのアイデア。


そろそろ実現に向けてぼちぼち動き始めたいなあと思う。協力してくれる人も探したい。

もしくは、わたしなんかより機動力がある人が、これを読んでいいなあと思ってくれて(ないかもだけど)、先に実現まで持っていってくれるかもしれない。もしそのときは、わたしにも一言声かけてくれるとうれしいです。



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