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【合格体験記】統計検定2級の勉強方法

最近「統計検定2級」に合格したので、実際に行った勉強の方法・かかった時間をシェアします。

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1. 前提知識

前提として、断片的に関連する知識がある状態でした。

まず、高校で文系の生徒が学ぶ範囲の数学は、きちんと理解している状態でした。単元でいうと、場合の数・確率と、データの分析あたりかなと思います(現行の学習指導要領の数バージョン前の時代に高校生をやっていたので、最近の高校生ならもっと統計学に関する内容をたくさん学んでいると思います)。

また、大学でも、授業でほんの少しだけ統計学をかじりました。ただ、こちらは短期記憶で乗り切ったので、本当に断片的にしか覚えていない状態でした。ド文系の学部だったので、大学のカリキュラム内で数学には全く触れませんでした。

社会人になってからも、統計学の知識を使った仕事の経験は特にありません。職場で「今後は統計学の知識も必要だ」と言われていたので、たまにイラストがたくさんでとても分かりやすい統計学の本を読んでみたりはしていましたが、いかんせん実務で全く使わないので、これもすぐに忘却の彼方に、、、という感じで、全く身についてはいませんでした。「用語だけはいくつか聞いたことある!」という状態にはなれていたと思います。

2. 勉強方法

2-1. インプット

まずはじめに、東京大学出版会から出ている『統計学入門』という本(通称赤本と呼ばれているらしいです)を読み始めたのですが、半分ぐらいまで来たところでどうしてもわからない箇所が出てきてしまい、挫折してしまいました、、、。
そこで、一旦赤本を読み進めるのはやめて、「統計学の時間」というwebページの「基礎編」までの部分をインプットに使う方向に切り替えました(こちらのサイトには大変お世話になりました)。
赤本は、統計検定2級を受ける段階ではややオーバースペックだったのかもしれませんが、赤本でいけるところまで粘って根本から理解できていた部分も多々あったおかげか、その後のインプットはとてもスムーズに進みました。

統計学の時間」は、とにかくまずは範囲を一周することを重視して読み進めました。
問題もついており、本当はこれもきちんと解きながら進めた方がいいんだろうなあとは思いつつ、一旦問題は流し見して、パッと見て全く解法が思い当たらないような問題だけ解説に軽く目を通す程度にしました。
また、数式が連なっている部分(公式を導出する部分)については、(本当はよくないけど)読み飛ばしました。試験本番で導出をしている暇がないなら、一旦必要な公式は全部覚えてしまおうと思ったからです(導出を完璧に理解することをあきらめたからこそ、ド文系なのに数学的な面で躓かずに済んだと思います)。

またこの時点で、公式の試験範囲表を確認し、見覚えがない単語が範囲に含まれていないかを確認しました。

2-2. 問題演習

全範囲のインプットを一周した後、こちらの公式問題集に取り組みました。受験した時点で最新の、CBT対応版のものです。(※本記事には記事執筆時点での最新版のリンクを貼付してますが、購入する際は必ず購入時点の最新版を確認してください。)

1周目は、あんまり正解できないながらも、「統計学の時間」を何度も見返しながら、解説を正しく理解できるまで次の問題に進まないようにしました。1周目が終わった時点でやっと範囲の全体像が頭の中で整理できたような感覚でした。

2周目は、1周目で理解できなかった問題に絞って解きました。2周目でもわからなかった問題はさらに3周目で解きなおしました。3周目でこの1冊については全問正解できるようになっていました。

※実は、CBT対応版に取り組む前に、ほんの少しだけ、手元にあった2018~2021年過去問版に取り組もうとしたのですが、最初に掲載されている2021年6月の過去問があまりにも分からなさ過ぎて、すぐにCBT版に切り替えました。後から調べると、この2021年6月の問題は特に難しかったらしく、わざわざ本を買い足さなくても、この回以外の部分で勉強してもよかったなと思いました。CBT版とそこまで問題は変わらないそうです。

3-3. チートシートを使った総復習

問題集を一冊仕上げた時点で合格ラインにはのっていたかもしれませんが、確実に合格するために、これまでに見た問題が体系的に頭の中に収められていて、必要な公式がすぐ取り出せる、という状態をつくるべく、最後はチートシートを使って復習をしました。

チートシートは、検索すればいろいろと出てくるかと思いますが、私はとけたろうさんのチートシートを使いました。(こちらのページにもとてもお世話になりました。)

載っていることを全て覚えるまで、チートシートを眺め続けました。

3. かかった勉強時間

勉強時間は、トータルで30時間強でした。私の場合は、8日程に詰めて取り組みました。だからこそ初めのほうに覚えたことを忘れずに済んだ部分はあったと思います。

4. 受験結果

結果は、トータル79点で合格でした。
各領域の得点率は下記の通りです。

  1. 1変数・2変数記述統計の分野 75%

  2. データ収集・確率・分布の分野 75%

  3. 推定・検定・線形モデルの分野 85%


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以上、合格体験記でした。




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