学校によって「学年」が変わる？インターの学齢事情

日本に住んでいると「4月」は入学・入社など、新しい年度のはじまりであることに馴染んでいます。
しかしながら、インターナショナルスクールでは国際的な進学タイミングである「9月」に合わせているケースが多く、日本の学齢から比べて「早いor遅い」いずれかのタイミングの入学や進学になります。

カリキュラム内容や区切りも学校により異なるため一概に進んでいる・遅れていると比較することはできないのですが、この記事では小学校1年生（インターでいうGrade1)からの入学することを基準とした時に、考慮するポイントをお伝えします。

「こんなに違う！」インターの基準日は学校によって様々

下の表で都内にあるインターナショナルスクールの学年基準日と新学期について一例を挙げてみました。（注：この記事をアップするタイミングで確認できた情報です。最新の情報は必ず各校にお問い合わせください）

前述した通り、国際的な進学タイミングである「夏休み明け9月（または8月）」を学期はじまりに設定している学校が多く、特に欧米系や老舗インター（上記表のASIJ、KIST、CISなど）はこのタイミングが一般的です。
ただ、新学期の開始月は同じでも、ASIJ、KIST、CISそれぞれ学年基準日が異なる所にご注意ください。（例えば8月生まれの場合、ASIJとKISTで新学期からの学年が1学年異なります）

比較的新しいインターナショナルスクールや、日本人家庭も積極的に募集している学校（日本語版のホームページが充実している）の場合は、日本の学校からの入学のしやすさに合わせて「4月」開始にしている学校が多い印象です。

【我が家のケース】「8月生まれ」は早生まれ＆私立小学校受験併願の悩み

我が家の子どもは「8月生まれ」、Grade1から入学を考えた場合に入学時期も入学申請時期も学校によって異なります。

◼︎例：2014年 8月生まれの我が子がGrade1になるタイミング
【基準：日本の小学校】2021年4月
【ASIJ・CIS】2020年9月(8月)：日本だと年長、日本の学校より半年早い
【KIST】2021年8月：日本だと小1、日本の学校より半年遅い
【GIIS】2020年4月：日本だと年長、日本の学校より1年早い
【TW】2021年4月：日本だと小1 、日本と同じ

並行して日本の私立小学校受験も検討していたので、いつどのタイミングで進路を決めるかかなり頭を頭を悩ませました。（結局小学校受験は途中で辞めて、インターに絞りました。小学校受験との比較についてはまた別の記事でお伝えできればと思います。）

今通っている学校は「9月1日」が学年基準日なので、8月生まれの我が子は「早生まれ」に。精神的には割と早熟な方ですが、母語ではない英語で学ぶ環境に、同学年でも比較的小柄な方だったのでなのでついていけるかは心配でした。

インターは学年の上げ下げが柔軟と聞いていたので、学年を下げて入学することも検討しましたが、割と厳密に学年を見る（特に老舗インターは最初から学年を下げての受け入れは積極的にしない。純ジャパ枠だからかもしれません）ところが多い印象です。

今通っている学校は語学力によっては学年を下げて入り、ある程度語学力がついたら元の学年へという割と柔軟（ざっくりとした）な方針です。我が子はテストの結果学年相当で下げずに入学しましたが、日本の学齢だと2学年上の子もいて、写真をみるとひときわ幼く・小さく見えますが、それなりにやれている様子です。
学年を下げて入学した場合も、一定の語学力がつくと基本当該学年へ編入するようで、節目でそういったクラスメイトも異動しているようです。

【まとめ】入学タイミングについて確認すること

学年基準日に加えて、新学期の時期は入学申請をする時期にも影響してくるので、気になる学校は早めに「学年基準日」「新学期開始月」の2つを確認することをおすすめします。

【まとめ】入学タイミングについて確認すること
・入学申請時期や入学する学年に影響してくる「学年基準日」「新学期開始月」の2点について、気になる学校は早めに確認する
・特に「8・9月生まれ」は新学期開始が同じでも、入学する学年が異なるケースがあるので要注意
・該当する学年より「上げる・下げる」の入学は学校方針によるので確認するß

入学時期だけで学校を選ぶことはないと思いますが、日本の学校の進学とは異なるポイントで、子どもにとってもそれなりのインパクトがあること（我が子は日本の学校では幼児期の集大成とも言えるであろう「年長」の経験がすっ飛び、早々に周囲からは「小学生」として接されるようになりました）なので、進学を検討する際の留意事項としてお伝えしました。

進学先としてインターを考えている方や、興味がある方のお役にたてば幸いです。「フォロー」や「スキ」をしていただけると励みになりますので、よろしくお願いいたします。