見てみぬふりが、幸せのコツ
「まあ、イライラすることもあるけど、見ないようにしてる。あはは!」
元気な人のコツって、これかなあと思います。
以前、PTAで一緒だったある保護者さんはとてもチャーミングな人でした。人懐こくいつもニコニコ。子供にも優しくて、イライラすることないのかなあと思って聞いてみたところ、上のような答えでした。
もちろんその人だって、子供に対して腹の立つことはあるはずだけど、まあいっかあって切り替えるのが上手なんだと思います。何に対してもそうですが、細かいことを気にし始めるとキリがありません。この「見ないようにする」は、できそうでなかなかできないのではないでしょうか。(少なくとも私にはムズカシイ)
ある日の法話会で、お坊さんが仏さまの「半眼」のお話をしてくれました。
仏像を思い浮かべると、あの独特のうっすらあいた目を思い出すことができると思います。「半眼」と言って、半分は外を、半分は内を見ている姿なのだそう。
人にであったとき、相手を見る一方で自分の内側にも意識を向ける。
これは、よほど意識していないとできないように思います。
特に、相手に対して批判的な目を向けているときは、きっと半眼どころか全力で目を見開いて、重箱の隅をつつく勢いで点検しているかもしれません。
……自分がされていると思うと、めちゃくちゃ怖いですね。
人に対してイライラしたら、まずは見てみぬふりから。そして、自分はどうかな?ということまで思えるようになればさらによし。むしろ自己成長のチャンスなるかもしれません。
私たちは、誰しも自分のモノサシを持って生きている。その目盛りが細かければ細かいほど、他人を受け入れることが難しくなるかもしれません。
仏さまのモノサシにはそもそも目盛りがなくて、誰も彼もを等しく尊いものと見てくださっています。仏さまから見れば、好き放題に散らかす子供も、イライラしながら片づける母親も大差なし。どちらも「いのちそのもの」として見ておられます。
そんな仏のまなこに見守られながら、今日もイライラとたたかう私です。
合掌
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