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新卒の私が6月に適応障害と診断されるまで

地元の大学を卒業し
2020年の春から東京で仕事を始めた私は、
6月に適応障害になりました。
 (以下、自分の振り返りも含むためかなり長くなってしまいました。)

入社前インターン

企業就職を考えておらず、就活を始めたのも4回生の10月と遅かった私は
「少しでも早く業務を覚えて企業がどんなものか知ろう!」と思い、2月、3月と隔週でインターン出社していた。

その時の上長は話し方がうまく、
業務に対する姿勢や報連相の基本など様々なことを指導してくださった。
『この人の下で働きたい、成長して自分の目線を上げたい』
そう思わせてくれた上長だった。
初めの業務内容は私が元々苦手なテレアポだったけれど、
こまめな中間報告と相談をしていたためか、100件目の電話でやっとアポに繋げることに成功!

その後、会社の方針で一時テレアポができなくなった時には、先輩社員の営業や面談に同行し、議事録を取り学んだ。
理論的に理解するタイプでなく、真似して成長するタイプの私には、とても有意義なインターンであった。

入社直後の研修合宿

4月1日、朝5時に起きた私はスーツに身を包み、区内の駅へ向かった。
3泊4日の研修合宿があったからだ。
『緊急事態宣言が出そうやのに、全国から集まる初対面の同期と泊まりで研修、、、?』
と心の中で思ったのは秘密。

僅かばかりのコロナ対策のため、電車移動でなくバスを貸し切り、ホテルに到着したのは研修開始の2時間前。
早めに集合した理由は
「社長は30分前に到着されるはず、あなたたちはその30分前に集合しないといけない」から。
『ほれ時間の無駄やない?』と思ったのも秘密。
結局、開始1時間ほど前に社長が到着し、
「君たち早いねぇ」など言われながら研修は始まった。

集合時間より早く研修は始まるのに、スケジュールがタイトすぎて押しに押した初日。
「翌日にテストします!合格点以下の者は再試験です」と告げられ、私は同室の女の子と2人で朝3時まで勉強していた。
 ※初日は集合のため朝5時起き
テストの内容はそれほどなのに解答方法が酷く
、2日目も明け方4時まで勉強することに…。
(選択肢なしの単語・文章記述式。なかには長文を一字一句違えず答えないとバツのテストも。)
なぜか辛く意味不明で、泣きながら勉強した。
『こんなテスト高校生以来やわ』と思ったのを覚えています。

コロナ禍で遂行された研修はその後、
38度の熱を出した同期が早退し、
「先週会った友人3人が発熱、嘔吐している」と申告した同期が強制送還され、
3日目の午前で打ち切りになった。
(押しまくるスケジュール、コロナ疑惑の新卒による打ち切りなどから、先を見通す力のなさが伺えますね。知らんけど。)

会社初のリモートワーク

研修後、コロナという特殊な状況下でリモートワークが導入されたが、初めての試みであるからか監視体制は厳しかった。
研修中は、画面共有や動画視聴の間もカメラON。
数日間は昼食もカメラONで話しながら。
終業後は1人約平均30分の個別面談!
7人いたため、最後の人が終わるのは21時以降だった。

座学研修後はいよいよテレアポだが、これがまた修行のようで。
・リストは自作(これはまぁ普通かな?)
・既存取引先はもちろん、未契約接触済み企業も追加不可。
・同期と被れば後から追加した人が削除。
同期は7人おり、当社のサービスに合う会社はほぼ既存。
けれど、1日150~170社の架電ノルマがあったため、睡眠時間を切り崩しながらリストを作成していた。

「それ業務時間中にやるもんやないん?」と思うところだが、
日報記載を除いた6時間ちょっとの業務時間内に
ノルマ達成するためには、1時間30社ほど掛けなければいけない。
当然、削るのは自分の時間になる。
終業時間時やないのに、ご飯とお風呂と睡眠以外はPCの前で業務をする地獄のような時間だった。
ある時は1週間ほど、起床後もご飯中も、お風呂でもリスト作成中でも寝る前も、気が付けば涙が出ているという日が続いた。
今思えばこの時点で心は壊れ始めてましたね。

緊急事態宣言が出され企業の出社自粛が増えていく中、出社している社長が多いわけもなく。
「緊急事態宣言の影響で、電話窓口を停止、、」という音声ガイドも多く。
『今の情勢で掛けさせるんアホすぎん?
4月の間はリスト作成のノルマと、先輩の面談・営業に同行して学ぶほうが人件費無駄にならんやん』
と私は思ってしまった。

この時の上長は人事のトップ。
彼は自身が成果報酬型インターンから始まり昇格してきた経験を持ち、
「量からしか質は生まれない。考える前に量こなして、同時に質を上げる方法を考えていけ」
というタイプのマネジメントしかできない人だった。(少なくとも研修中は)
思考して効率よく、無断なく仕事を進めたい私とは正反対で。
だけど、おかしいと思うことに意見や質問することも、インターン時のように中間報告・相談することもできなかった。
なぜか彼に苦手意識があり、怖がっていた。

GW明けからの出社

GWが明け、緊急事態宣言は延長されたものの、
会社の方針は<原則出社>となった。
新卒の私たちはマネジメントが難しいので当然出社。
家で一人PCと向き合い電話し、寝る間を削りリスト追加するよりはかなりマシだと最初は思った。
けれど段々、1日往復1時間半の通勤が無駄に感じるようになり、
来客・電話対応(最初に受話器を取るのは大体私だった)で架電時間はちょこちょこ削られ、
社内でニコニコと話すことにも疲れるようになった。
(*私はもともと慣れるまでは愛想よく接するタイプです)

自粛要請下で外に遊びに行くこともできず、
ストレス発散方法やこれといった趣味のない私は
徐々に同居人の前ではあまり笑えなくなった。

さらに、テレアポを続け、気づいた事実にやる気を削がれた。
私は口調が丁寧なせいで、無下にされやすいということに。
この業務は本業務と全く関りがなく、むしろテレアポ代行会社を利用するほうがコストが安いということに。(これはやる前から思ってた)
テレアポのプロになるために入社したわけではないのに、何のためか例年この業務を新卒にのみ課している会社のアホさ加減に。
もちろん、テレアポができる人は営業成績がいいというパターンもある。
しかし、会社の過去の例では、テレアポが苦手な人の方が結果を出していた。

どちらにせよ私は、適材適所で人材を使いこなせず、人財が大事といいながらマネジメントが下手な会社に嫌気がさしてきた。
事実、私が入社前から憧れていた理論派の先輩達は、ほとんど会社を退社していた。

当たり前のことが当たり前にできても、
喋ることが得意でも、
思考力が比較的高く理論的に考えることができても(※会社説明や企業分析の発表が座学研修であったので発覚した)、
上手くサボれる同期・敬語すらままならない同期の方がアポは取れた。
断られ続け、同期に置いて行かれ一人でテレアポを続けるのは、予想通りでもやはり少し寂しかった。辛かった。
先輩やパートさんは
「みんな○○ちゃんができるのはわかってるよ、
得意不得意が分かれるテレアポだけど頑張ってね」
と応援してくれたが、それでもアポは達成できず余計悔しかった。
今でも打ちながら涙が出てしまうほどに、私にとっては苦しかった。

『会社いややな』『やっぱ先生なりたかった』
『でも世間を知らず先生にはなりたくない』
『辞めようかな』『でもたった2ヶ月しか働いてへん』『1年は続けた方が、、』
色々思う日々が続いた私は6月のある日。
悲しくもないのに涙が止まらず、玄関に向かうと脚がすくみ、会社に行けなくなった。

会社を休み始めて1週間が経ち…

「抑うつ状態にあります、適応障害でしょう。」
やっと見つけたクリニックでもニコニコと挨拶しテキパキと話し、けれど会社のことを話し出すと涙が止まらなかった私に、
医師はそう診断しました。


あの時を振り返って思うこと

今振り返ってみると、
会社を早々に辞める決断をするタイミングは沢山あったと思う。
当時は履歴書や、友人に話した後で噂・憶測されること、今後の収入、転職活動のことを気にしたりしていたけれど、
心がしんどくなって医者にかかるようになり、
医療費が嵩んで元気に動くことができなくなる方がキツかった。
 ※参考までに、6月から現在までの3か月で
 医療費合計は7万円を超えました。てへぺろ。


お金は後から何とでもなります。
お医者さんに休職届を書いてもらい会社に提出すれば、大体の普通の会社は受理してくれ、傷病手当金の申請もできます。
社会保険料を差し引いても6割近くもらえる手当金があれば、自分の生活と心を整え、自分と向き合う時間を作ることができます。

世の中には星の数以上に会社があります。
会社に勤める以外にお金を得る方法が、
あなたの人生の選択肢が、山ほどあります。
自分が苦手な業務を頑張って普通レベルでできるようになるより、
得意な業務を普通以上にできる方が、意欲は出るかなと私は思います。

あなたが辞めても会社は回ります。
だって世の中そういうものだから。
誰かがいなくても誰かが代わりを務める、
大抵はそういうものだから。
逆に、あなたが辞めたくらいで潰れる会社は所詮そんなもんです。
会社はあなたの人生の責任を取ってくれません。
あなたの人生の価値は、会社以上に価値があります。
今、会社がしんどくて悩んでいる人は、
お願いやから、自分を守ることを優先してほしいです。

*****

つい長々と書いてしまいました…。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
自分の整理のために書くと決めていても、
ここまで長くなるとなぜか申し訳なくなってしまうものですね(笑)


適応障害と診断された後のことは改めて、、
よければまた、このnoteでお会いしましょう(*- -)(*_ _)ペコリ

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