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ブート・アンド・セットアップ

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私の最初のnote。続けることが第1の目的、 何を書くかが見えるようになることが第2の目的。 有料化も何も全てその次。
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2024年7月の記事一覧

心から相手を励ます暖かさ

映画『インサイド・ヘッド2』が公開になるということで、先行上映で今日これを楽しんでこようと思っている。ついては最新情報でもって予習をしておこうと思い、ホームページを開いて予告編の最新のやつを見ていたら、なんかもう冒頭の1分くらいで完落ちした。 アメリカ映画って、ものにもよるのだろうけど、なんでこんなにいいところがあるのかなって思う。それは、ピクサーの作品に共通して流れているある一つの雰囲気でもあり、また同時にアメリカ映画のメインのラインに共通して流れているものでもあり、同時

本は強制されて読むもんじゃない

読書感想文という昭和遺産のような宿題がいまだに学校では続いているのだろうか。調べていないからわからないのだが、少なくとも僕の知るある上場大企業では、少なくともウン年前まで、全社員に夏に作文を書かせる風習が堂々とまかり通っていた(従業員は仕方なく従っていた)。 性質として、会社にはそもそも従業員に何かをやらせようとするとき、脅迫という手段をとることが多い。あるいは騙しという手口を取りがちである。そのため、放置しておけば従業員が進んででもやるはずだった仕事でさえ、やらされ仕事、

土地勘のない価格帯にインフレで連れて行かれたくない

高価格帯でも価格なりの価値のあるものもあるとは思うけれども、価値がほんとうに伴ってくるかどうかは「賭け」だから、その手の取引の経験いかんによって、リスクをリスクと思うかそうでないかに違いが出てきてしまう。 なので人々は取引し慣れたいわば「土地勘」のある価格帯の取引に、ともすればすぐに戻ってしまうのだと思う。逆に一足飛びに高価格帯の製品にシフトしろと無理に促しても、そんなものは何の意味もなさない。 ここで ブランド が、その意味では、消費者の信頼を連れて高価格帯に手を触れさ

江戸幕府 開いた男の固い意志

恥ずかしながら、歴史は暗記ものだと思って避けてきたから、社会に出てからは少しだけ苦労した。どう考えても合理的な提案が阻まれたり、言い争いになってストップしてしまったりといったことを多く経験し、この理解不能な状況の理由についてひとしきりもがいた。今のところそれは「歴史的経緯」にあるものと思っており、いかに合理的に見える提案も、歴史的経緯からすれば不合理だったりしたのだと思う。 *** ここからネタバレを含みます *** この映画はその歴史的経緯の、日本における最大のものを作

そしてタスキはつながれた

民主主義映画だと思った。 と言っても、『スオミの話をしよう』公開間近の三谷幸喜監督の前作『記憶にございません!』ではない。忘却で誤魔化して全く責任を取ろうとしない総理が、民主主義の原則をインストールされて人が変わったように動き出す様子、その変わりっぷりに中盤小躍りする小池栄子の浮かれっぷりなどは圧巻だったが、今回はその話ではない。 これは東宝がこの夏肝煎りで公開したと思われる、映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』のことである。コロナ禍で大混乱の日本に歴史上の人物がA

崖っぷちに刺さる鉛筆一本のチカラ

かつて、人生に詰んでしまった結果として赤の他人のおっさんと住む決断を下した元アイドルがあった。 卒業後ひとまずフリーランスライターとなっていた彼女は、ある日突然足が動かなくなり、精神科に行くも診断名がつかず、姉の勧めで赤の他人のおっさんの家での居候が決まる。最終的には彼女は文章が好きだと言ってもらうことができ、ある文章がバズったことで崖っぷちから抜け出すのだ。 そうかと思えば、金欠で住んでいた家を追い出され、頼みの綱の彼氏のフトコロに転がり込もうとしたが他に女がいて、ほう

半径5キロ以内で最も面白いネタはつまり

ポテチ食いながら将棋を指している余裕などあるわけもなく、無論崖っぷちであるとまでも言わないが、だが、近い将来のある時点までには、掴むものを掴んで立て直さなくてはならない。 勢い余って公開してしまった昨日の1記事目から、後が続くのかどうか。エモい話はそう毎日毎日続くとも限らないし、何らかの意味で一貫したテーマ性のないマガジンは、読む方からしても読みづらいにちがいない。では何をテーマとして、行けばいいのか。 残念ながらそれは、自分自身をおいてほかにないと思った。芸能人でもある

最初のそれほど面白くない記事

社会の上の方の人々というものと遭遇して最も衝撃的であったことのひとつは、この人たち、少々のことでは驚きもせずクスリとも笑わないということ、権益の獲得や身内の利益に紐づかない限りは、基本的に「それがどうした」というスタンスを見せ、しかも皆の手前そうしているのではなくて、どうやら本心のところで思っているらしい、そしてまた、それがかっこいいのだとさえ、思っているらしいということであった。 魅力的な旅行体験記というものは、新鮮な驚きに隅々まで満ち溢れているもので、私たちがそういった