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人をほめるときは具体的に5月−8

 声に出して自分をほめる習慣がついてくると、家族や友人に対しても、「すごいね」「さすがだね」などの肯定的な言葉を口にしやすくなっていきます。ただ、毎日「すごいね」の繰り返しだけでは、次第にお互いの心には響かなくなっていくもの。
 例えば会うたびに「あなたってすごいわね」「さすがね」などと友だちに言われ続けたとします。何度も繰り返されるうちに、もしかしたら「ちょっとバカにされているのかしら」「本当にそう思ってるの?」「もしかしてうらやましい?」といった感情が湧いてくる人も少なくないはず。
 そう、褒めるって実は、ちょっとむずかしい技術だったりもするのです。

 ほめる時は、たとえば子どもだったら
「洗濯物、すぐに丁寧に畳めたね。お母さんより丁寧だよ。すごいね」
「お風呂掃除、すみずみまでピカピカになったね。さすがだね」
など、具体的な説明をつけて褒めるのがコツです。
 友だちの場合でも、
「いつも会計を進んでやってくれて、ありがとう。気持ちよくみんなが集まれるのは、あなたのおかげだといつも思っているよ」
「さっきの店員さんへの言葉がけ、気が利いていてさすがだと思ったよ。そういうところ、いつもすごいなって思ってるよ」
など、具体的な行動を褒めてみましょう。ただ「すごいね」と言われるだけよりも、うれしい気持ちで言葉を受け取ってもらえるはずです。

 こうした行動は、自分や他者に対して、できていること、よい行いを探す眼差しを持つことにつながります。それを言葉にしていくことで、暮らしは少しづつ変わっていきます。「褒め上手」な人は、こうした前向きなボキャブラリーをたくさん持っている人ともいえます。

 特に毎日の家事は、そんな習慣を積み重ねる絶好のチャンス。くらしの仕事を通じて、お互いのよいところをみつけて、言葉にしていきましょう。

 ほめ上手は家事上手。まずは今日、できたことを笑顔で声に出して、自分も、家族も、たくさんほめてあげてくださいね。

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