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2023年の「スター・ウォーズ」映像作品

昨年は「スターウォーズ」関連の映像作品としては3つのアニメ作品と2つのドラマ作品が配信されました。(2022年に入ってから第2話以降が配信された「ボバ・フェット」を含めるとドラマは3つ)

2020年に「オビ=ワン・ケノービ」の制作が発表されたときは「まだまだ先だな〜」と思っていましたが、月日が過ぎるのは早いですね。

そして今年は既に配信中のアニメシリーズ「バッド・バッチ」シーズン2に加えて、いくつかの映像作品のリリース予定が発表されています。

ゲーム作品も大作が控えています。今年も忙しい!

個人的に期待する4つの作品+α について紹介・解説していきます。

「バッド・バッチ」シーズン2

現在の多くの「スター・ウォーズ」スピンオフ作品の基盤となっているアニメシリーズ「クローン・ウォーズ」直系の続編にあたる作品です。
待望の新シーズンが配信開始となっています。

銀河共和国の兵として独立星系連合(分離主義者)と戦ったクローン・トルーパー。その突然変異型の4名+半機械化した通常クローン1名で構成される特殊部隊「クローン・フォース99」通称「バッド・バッチ」の視点で銀河帝国成立期の混乱した時代の様子が描かれます。

銀河共和国改め銀河帝国はクローン兵に見切りをつけ、徴兵制を採用。
クローン・トルーパーからストームトルーパーへ。

シリーズには様々なクローンが登場します。彼らはジャンゴ・フェットという賞金稼ぎのDNAから作られたクローン人間であり、戦争のために「生産」された存在ですがそれぞれに個性があり生き様も多種多様。

本来の生産の目的である戦争が終結し、主人公たちを含む「用済み」となった彼らの個々の「選択」が描かれます。

振り返り記事を前半・後半の2つに分けて作成予定です。


「マンダロリアン」シーズン3

2015年以降の「スター・ウォーズ」作品で幅広い世代のファンから支持を集める傑作ドラマシリーズが戻ってきます。

1983年公開の「スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還」から数年後の銀河帝国が崩壊した混乱する世界を舞台に、銀河をさすらう孤高の賞金稼ぎを主人公に描く人気シリーズです。

マーベル作品「アイアンマン」シリーズの監督ジョン・ファブローがショーランナーとメインライターを務め、スター・ウォーズの原作者ジョージ・ルーカスの弟子的存在であり大人気アニメシリーズ「クローン・ウォーズ」総監督のデイブ・フィローニがプロデューサーとして名を連ねています。

シーズン1〜2は全16話。今からでも間に合うので未視聴の方はぜひ。

「ボバ・フェット」未視聴の方は注意

既にシーズン2まで視聴済みで楽しみにされている方も多いと思いますが、もしドラマシリーズ「ボバ・フェット」を未視聴の場合は「マンダロリアン」シーズン3 配信前に必ずチェックして下さい!

「マンダロリアン」と密接にリンクしている作品であり、シーズン3 を視聴するにあたって非常に重要なエピソードが含まれています。

「マンダロリアン」シーズン3 の配信開始は3月からです。


「アソーカ」

1999年から2005年にかけて「スター・ウォーズ エピソード1〜エピソード3」が公開・完結し、2009年に放送開始したのが「エピソード2」と「エピソード3」の間の出来事を描くスピンオフアニメシリーズ「クローン・ウォーズ」です。2008年にはそれに先駆けて劇場版「クローン・ウォーズ」も公開されました。今でも根強い人気のある傑作アニメシリーズです。

この「クローン・ウォーズ」で主人公として活躍したのがアナキン・スカイウォーカーの弟子アソーカ・タノでした。

アナキンは「エピソード2」の後にパダワンからナイトに昇格。

2014年から2018年にかけて放送されたアニメシリーズ「反乱者たち」にも登場し、2021年にはドラマシリーズ「マンダロリアン」にて俳優ロザリオ・ドーソンが同キャラクターを演じ実写化を果たしました。

そんなアソーカを主人公としたドラマが現在ポスプロ段階にあります。
配信時期は未定ですが、ジョージ・ルーカスと共にキャラクターの生みの親であるデイブ・フィローニが監督と脚本を手掛けます。

ドラマの配信時期はいまのところ未定です。
資料として「クローン・ウォーズ」アソーカ関連のエピソードをまとめたリストを作成しました。なるべく数を減らそうと厳選を重ねたため渋々削ったエピソードもありますので、もし「クローン・ウォーズ」と「反乱者たち」自体未視聴という方は今のうちに全エピソードの視聴をあえてお薦めします。

エピソードを重ねるごとに固く結ばれるアナキンとの絆に注目。


「スケルトン・クルー」

こちらもデイブ・フィローニとジョン・ファブローの二人が中心となってプロデュースするスピンオフドラマです。

監督はMCU「スパイダーマン」シリーズのジョン・ワッツ、脚本は「スパイダーマン ホーム・カミング」と「コップ・カー」のクリストファー・フォード。

現時点で判明している情報が少なく詳細は不明です。
「スター・ウォーズ エピソード7〜9」いわゆるシークエル・トリロジーで描かれた新共和国時代を舞台に『“小さな小さな惑星”の子どもたちが家に帰るため奮闘する物語』とのこと。

ファンの間では主演として発表されている俳優ジュード・ロウ演じるキャラクターは「エピソード7 フォースの覚醒」冒頭で「スカイウォーカーの地図」をポー・ダメロンに託し、カイロ・レンに殺されたロア・サン・テッカ(演:マックス・フォン・シドー)の若かりし頃なのではないか?という推測も。
公式な情報公開が待たれます。

個人的に今年の「スター・ウォーズ」関連スピンオフドラマのダークホースになるのではと思っています。


2つのアニメ作品にも注目

既に今年のリリースが予告されている2つのアニメ作品についても少し。

「スター・ウォーズ ビジョンズ」 Vol.2

日本の有名なアニメスタジオや作家陣が「スター・ウォーズ」をテーマに制作したインスパイアード・アニメのアンソロジーの第2弾では日本のスタジオに加えて世界各国のアニメスタジオが参加。

昨年11月にはスタジオジブリが「スター・ウォーズ」のコラボアニメを突然発表したことも話題になりましたが、ジブリやジブリに縁のあるスタジオの参加もあるのでしょうか?

追記:
2月3日に配信日と参加する制作スタジオが発表されました。日本からは「D'ART Shtajio」が参加。日本でアニメーターとして活躍する米国出身のヘンリー・サロウさんが立ち上げたスタジオとのことで、いわゆる日本のクリエイターが作った日本のアニメとは違った趣のスター・ウォーズ作品が見れそうで個人的にはとても楽しみです。(スター・ウォーズの作法も心得がありそうで・・・)



「ヤング・ジェダイ・アドベンチャーズ」

こちらは低年齢層向けのアニメ作品で、現在小説やコミックで展開しているハイ・リパブリックと呼ばれる時代区分が舞台の初の映像作品となります。

ハイ・リパブリックとは、映画「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」の時代を遙かに遡ったジェダイ全盛期の時代です。
ただ、この作品が正史カノンの一部となるかは今のところ不明です。

子供向けということで、道徳教育番組的な側面が強いプログラムになるのではないかと予想しています。

日本でもEテレで放送したら良いのに!


今年も様々な「スター・ウォーズ」作品を楽しむことができそうです。
一時は(00年代の)オワコン的な空気を体験した世代としては本当に良い時代になったなと思います。

4月にはロンドンで「スター・ウォーズ セレブレーション ヨーロッパ」も開催され、更に新しい情報が発表される可能性も。こちらも楽しみです!