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再開発とオブジェの力。鴻池朋子 《ワイルド シングス-地形の魔力》(淡路町)

地面から生えた2つの白い物体はなんだろう、羽……だろうか。それとも、ウサギか何かの耳だろうか。
とにかく、この《ワイルド シングス-地形の魔力》は高さ6m、幅6mという巨大さも相まって、思わず目を向けてしまう。

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淡路小学校跡地の再開発事業として誕生した複合施設ワテラスに、《ワイルド シングス-地形の魔力》は設置されている。もし作品が羽の意味も有しているのであれば、再開発という新たな出発とこの土地・地形からの羽ばたきという意味が重ね合わされているのかもしれない。

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空間としては綺麗なカーテンウォールに包まれたビルと淡路公園に挟まれたエントランス広場に所在しており、圧倒的な存在感を放っている。《ワイルド シングス-地形の魔力》が消滅した広場を考えてみると、緑もあって見目よいがどこかのっぺりとしたスペースになる気はして、作品が良いアクセントになっている。

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住所:東京都千代田区神田淡路町2丁目 ワテラス内


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