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華麗なる一族ロックフェラー家について

 ロックフェラーという一族をご存じでしょうか。
おそらく、大半の人が「誰それ?」と言って知らないと思います。
アメリカの石油事業を握っている一族で、華麗なる一族なんて言われています。
アメリカでも大きな力を持っていて、4大財閥の一角を占めています。
ちなみに、アメリカ4大財閥とは「ロックフェラー」「モルガン」「メロン」「デュポン」です。
これに「カーネギー」を入れて5大財閥なんて言ったりもします。
こんなすごい一族なのになぜかメディアには全然でてきません。
欧州のユダヤ系の大財閥「ロスチャイルド」と比較されたりもします。

 そんなロックフェラー家はどんな一族なのか紹介します。


・ロックフェラー家の中興の祖「ジョン・ロックフェラー」

 ロックフェラー家を大財閥へと押し上げたのは、「ジョン・ロックフェラー」という人物です。
スタンダード・オイル」という会社を1870年に創業し、アメリカの石油事業をほぼ独占するまでになりました。(後に独占禁止法に抵触して会社は分割解体されました)
そのため、ジョンは海賊王ならぬ石油王と呼ばれました。

 ジョンの弟「ウィリアム・ロックフェラー」は金融業界にも進出し、ナショナル・シティー銀行(現在のシティ・グループ)を創設しています。
一族は政界にも進出し、「ネルソン・ロックフェラー」という人がフォード政権の副大統領を務めていました。

 ジョンの資産はピーク次には9億ドル(!)にもなって、アメリカ経済の1.5%以上を占めていたとか。さらには、世界一のお金持ちだったそうです、すごすぎる・・・。
しかし、お金に執着するあまり悪評がつきまとい、さらには健康をも害してしまったそうです。
心を入れ替えたジョンは、人生の後半を慈善活動に精を注ぎました。
そして、98歳で天寿を全うしたそうです。
ジョンは、「ロックフェラー財団」を設立し、医学研究や教育、科学研究の促進に大いに貢献しました。

 なんか、ロックフェラー一族は自分の名前を構造物につけるのが好きらしく、「ロックフェラーセンター」とか「ロックフェラー大学」とか作っています。
余談ですが、野口英世がロックフェラー医学研究所(ロックフェラー大学の前身)で研究をしていたと聞いたことがあります。


 

・親日家であった「ディヴィッド・ロックフェラー」

 次に「ディヴィッド・ロックフェラー」という人を紹介します。
この人はロックフェラー家の第3代当主で親日家として知られ、チェース・マンハッタンのCEOを務めていました。
ドナルド・トランプが大統領になるころの2017年に101歳(!)という長寿で亡くなりました。
現在は、「ジェイ・ロックフェラー」(ロックフェラー4世)という人が4代目の当主を務めているそうです。
また、ディヴィッドの長男の「ディヴィッド・ロックフェラージュニア」という人もビジネスに携わっているそう。

 ディヴィッドは国際的な慈善事業にも関与しており、「三極委員会」という団体の創設者の一人なんだとか。
1978年には日本文化を伝える非営利団体「ジャパン・ソサエティー」という団体の名誉会長にも就任しています。
1991年には、勲一等瑞宝章を受章しています。

 このように親日家で功績のある人でした。
2023年に100歳で亡くなった「ヘンリー・キッシンジャー」もこの人と親しかったそうです。
余談ですが、私の父の会社は「ディヴィッド・ロックフェラー」のサイン入りの契約書をもらったことがあるそうです。


 

・ジョン・ロックフェラーの成功哲学

 なぜ、ジョン・ロックフェラーがここまで大金持ちになれて成功できたのか。
実は、ジョンは金持ちの出身というわけではなく、貧乏な商売人の家の出でした。
しかし、チャンスをつかんで、アメリカの石油業界を支配するまでになりました。

 そんなジョンの成功哲学をいくつか挙げてみます。

・勤勉と努力

 ジョン・ロックフェラーは、成功には奇跡はなく、日々の努力と勤勉が不可欠であると信じていました。
ジョンは「成功の秘訣はあたりまえのことをとびきり上手にすることだ」と語っています。
成功するためには突飛なことをやる必要はない、勤勉と努力が必要だ、と。

・自己信頼

 ジョンは「永遠の成功は自分を信じることだ」と語っています。
自分の能力を信じ、困難に立ち向かう姿勢が成功への鍵と考えていました。
自分を信じることが大事なんですね。

・二つの簡単な原則

 ジョンは「幸福への道は、二つの簡単な原則に集約される。一つ目は興味があり、自分が得意とするものを見つけること。二つ目は、一つ目で見つけたものに、情熱と才能とエネルギー、もてるもののすべてを注ぎ込んで全力でそれにあたることである」と語っています。
ビル・ゲイツとかウォーレン・バフェットとか成功者はみんな好きなことをみつけて、それを全力でやっています。
嫌々ながら仕事をやっていては成功できないということですかね。

 

・まとめ

 ・ロックフェラー家はアメリカで大きな力を持つ華麗なる一族です。
中興の祖であるジョン・ロックフェラーはアメリカの石油業界を支配して、世界一の資産家になりました。

 ・第3代当主ディヴィッド・ロックフェラーは親日家で慈善事業など数々の貢献をしてきました。

 ・ジョン・ロックフェラーの主な成功哲学は「勤勉と努力」「自己信頼」「二つの簡単な原則」です。


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