読書感想【私の財産告白 私の生活流儀 人生計画の立て方】
この本は、本多静六という人が晩年に書いた3冊の本の合本版となっています。
すごく分厚くて読み終えるのに骨が折れました・・・。
本多静六という人は、帝大(今の東大)の森林学者でありながら投資家として大富豪になった人です。
埼玉の出身の人で、あの渋沢栄一さんとも交流のあった人です。
・本多式四分の一貯金
静六さんは、もらった給料のうち四分の一を毎月貯金していたそうです。
おかげで奥さんや子どもは大層な苦労や忍耐を強いられたとか。
毎月給料の一定額を貯金する、というのは賛成ですが、四分の一というのは今では無理だと思います。
あとがきで北康利という人も、当時静六さんは今のお金にして2000万円の給料をもらっていたから可能だった、と言っています。
まあ、無理をせず可能な範囲で毎月の給料の一定額を貯金しろ、ということですね。
そして、ある程度貯金が貯まったら、投資に回せと言っていました。
・手っ取り早く成功しようとする者は、手っ取り早く失敗する
「手っ取り早く成功しようとする者は、手っ取り早く失敗する」と実例を挙げて言っています。
あとがきで本田健さんも言っていたけれど、お金持ちになるためにはゆっくりと着実に成功したほうがいいみたいです。
いきなり大金を手にすると、人間浮かれて身を持ち崩してしまうみたいです。
私もゆっくり着実に成功を目指したいと思います。
・努力すれば運命をも変えられる
静六さんは数学が苦手で学校で落第してしまったそうです。
それで、悲嘆のあまり井戸に身を投げて自殺しようとしたけれど死に切れなかった。
そして、死んだつもりになって、数学を勉強したところ、学校の先生に「おまえは数学の天才だ」と言われるまでになったそうです。
そして、東京帝国大学にも無事合格しましたし、ドイツ留学も果たしました。
この話に私はすごく感銘を受けました。
実を言うと私は努力ということがあまり好きではなかったのですが、静六さんの一心不乱に努力したという話を聞いて、「自分も努力してみようかな」と思いました。
努力して、これからいろいろと勉強してみたいと思います。
今は亡き渡部昇一さんも、静六さんのこの話に感銘を受けて、一心不乱に勉強してドイツ留学を果たしたそうです。
夏目漱石も英語が苦手だったそうですが、好きだった漢籍の本を全部売り払って、英語の勉強に励んだところ、イギリス留学を果たすまでになったそう。
「努力すれば運命をも変えられる」、本当にそうなのかもしれませんね。
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