山の雨具の欠点とは?
私が山登りを始めたときの雨具と言えばポンチョでした。
ザックを背負った状態で、身体もザックもまとめてスッポリ包んでしまうので、着脱は容易だった。
でも、雨具の機能としては恐ろしく貧弱で、左右は開いているし、足元もモロに出ている。こういう部分からすぐ濡れます。
山で雨が降るときは、大体風も強いから、しばらく歩いているうちに全員がグショグショになるのが常だった。
今の雨具はカッパ状で、素材はゴアテックス。
上下に分かれていて濡れ方も大分少なく、はるかにマシになった。
しかし、登りで着ると、暑くて蒸れるから、雨と汗でグチャグチャになる。雨具を着る時に一枚脱げばマシになるけど、女性は困るかもしれない。
カッパ状の雨具のもう一つの欠点は、着るのに時間がかかること。
特にズボンを履くときが面倒。
歩いている最中だと、靴を脱いでいるヒマはない。
なので、泥だらけの靴の上からズボンを履くことになる。
こうやって雨具も泥だらけになるんです。
しかし、これはまだ我慢出来る。
もっと困るのはザックです。
ザックにはザックカバーをつけており、雨が降ってもザックは濡れにくくなっている。しかし、このカバーが雨から保護するのはザックの半分だけ。
背中とザックが接する面は雨から保護されません。
長い間雨に降られていると、頭や肩に降った雨が背中に流れます。
この流れてきた雨は、背中に背負っているザックと背中のスキマに流れてくる。
ザックが背中と接する部分が濡れて、次にはザックの中まで湿ってきます。
これを防ぐ方法として、私は傘を併用しています。
傘を開いて頭の上を覆えば、頭や肩に雨がかからないから、雨が背中に流れることもない。
手がふさがるのが欠点ですが、歩きやすい道ならかなり有効です。
もう一つの考えられる方法は、百均で売っているようなポンチョを併用することです。
カッパを着てからザックを背負い、更にポンチョを頭からかぶる。
これなら頭や肩に降った雨が背中に流れることはないと思う。
ただ、私はこの方法を試したことはありません。
要するに、雨具+傘、又は雨具+ポンチョのどちらかだと思うけど、
私がやったことがあるのは、雨具+傘だけということです。
雨具+ポンチョでもイケルとは思いますが、
やってみたら何か不都合があるかもしれない。
大した雨でなければ傘は重宝することも多いので、私の経験としては、
「これがベストミックスかなあ」と思っています。