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過去をどう受け入れるかで、人生の価値は変わる。

2018.11.11 22歳

【人生の価値とはなにか】

死ぬ間際になって自分の人生を振り返ることがあるとしたら、どんなことに後悔するのでしょう。

幸せだったと、思うことはできるだろうか。走馬灯のように過去の出来事が頭をよぎるのかもしれないけど、僕はこんな風に思う。

どんなことをしてきたかということよりも、やってきたことをどう受け入れていくかが大事だと。

人生の価値は、やってきたことそれ自体で決まらない。幸せかどうかを決められるのは、本人しかいない。

【ブログで過去を意味づける】

こうやってブログを書いていると、良いことがたくさんある。

たくさんある良いことのうちのひとつは、ブログが今まで自分がやってきたことを振り返るきっかけになること。

たとえばあなたが大学生だとする。あなたは自分が大学生になった理由を説明できますか? はっきり言って、僕はそれが説明できるようになるまで時間がかかった。

大学に入った理由なんて入った頃はなかった。大学進学率が99%の高校では、そうすることが当たり前だった。

大学の学部選びも、何を学びたいかより偏差値の方が重要だった。結果的に法学部になったのも、合格したなかでいちばん偏差値が高かったからだ。

でも今はちゃんと答えられる。なぜ早稲田の法学部で勉強したかということを。それはあとから自分の過去を振り返り、自分の人生にとってどういう意味があったかを考えているから。

現在進行形で進み続ける「今」は混沌としている。それがどういう意味をもっているかなど、わかろうとすることが間違いだ。

でも「今」という地点から過去を振り返ると、「今」の自分にとってその過去がどんな役に立っているかわかる。

漁村で漁師をしている僕が、早稲田大学の法学部で学んだ意味。それを説明できるのは、こうやってブログで過去を後追いしているからなのだ。

【過去の積み重ねが今の自分】

ああいった経験をしてきたからこそ今のこういった自分があるわけで、逆の言い方をすると、今の自分を理解するためにはまず過去を理解しなければならない。

過去の出来事を咀嚼して、それが現在の自分にどう影響を及ぼしているかを知る。成功は自信につながっていて、失敗は次の糧となっている。

どんなことでも、今の自分を作り上げてくれた大切な経験だから。過去を受け入れる。それが今の自分を肯定することにつながる。

過去・現在・未来。大切なのは、現在。未来のことを考えるのは時間の無駄。とまでは言わないけど、考えてもわからないことに時間を費やすのはほどほどにした方がいい。

未来というのは過去・今という二つの点を結んだ線の延長線上にある。だから、過去を理解した上で今をしっかりと生きていれば、おのずと自分の将来は決まっていく。

将来よりも、今が大事。

今この瞬間というのは人生で一度きりだから、その一瞬に夢中になろう。将来のことを考えて今を消費しているとしたら、あなたの「今」は、一体いつ訪れるのですか?

【今を経験して、過去を言葉にする】

「今」に夢中になる秘訣は、直感を軸にして生きること。考えながら生きていると、どうしても「べき論」に惑わされる。

こうした方がいいんじゃないかという「べき論」は自分のキャリアが汚れることを恐れたり、周りの目を気にしていると現れる。そうではなくて、自分はこんなことがしたいという気持ちを大事にする。心が惹かれる方へ素直に進めばいい。

たとえそれが自分の歩んできた道と逆の選択だろうと、それはいつか将来の自分が受け入れてくれるから。

感性の赴く方向へ流されて、あとから自分が辿ってきた道を線でなぞってみよう。クネクネ道でも構わない。人生は回り道をした方が楽しいからね。

がむしゃらに今を生きて、興味があることはとにかく何でもやってみる。それが自分にとってどういう意味があるかは、やってから考え始めても遅くない。過去を意味付けながら、今に夢中になる。将来はなるべく考えない。人生設計はあえてしない。なにが起こるかわからないって、ワクワクしながら生きたいのだ。


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