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『陰謀論入門』より、陰謀論者への質問

『陰謀論入門 誰が、なぜ信じるのか?』(ジョゼフ・E・ユージンスキ著、北村京子訳)という本があって、とても面白いので皆さん読んだらいいと思うのですが、特に第二章の次の一節がよいです。

陰謀論者を相手に、その持論の真実性について議論する際には、まずは反証可能性に関するこんな質問をしてみるといい。『どのような証拠を示せば、あなたが間違っているとあなたに納得してもらえますか』。もし答えが「そんなものはない」であれば、そこで会話を打ち切ることをお勧めする。

『陰謀論入門 誰が、なぜ信じるのか?』(ジョゼフ・E・ユージンスキ著、北村京子訳)p.49

いわゆる「反証可能性」ですね。「陰謀論には反証可能性が無い」ということです。

新型コロナウイルスによる感染症の蔓延以来、大小さまざまな陰謀論が流布しました。それ以前には、福島第一原発の事故とその後の処理を巡る様々な陰謀論がありました。
そのうちのいくつかの陰謀論は、社会に負の影響を及ぼし続けています。

これからも、何か事件が起きるたびに、誰かが陰謀論を唱え、僕の目をくらませようとするでしょう。

僕はそこらにいる普通のおっさんの一人で、権力も影響力も無い人間ですが、陰謀論を主張するいろいろな人の目まぐるしいお話に付き合うのではなく、真面目に検証された事実に基づいて、自分の態度や意見を決めていきたい。

「いま強い言葉で話している人の主張は、陰謀論ではないか?」と疑いを持ったときに、上の一節を思い出すといいんじゃないかと思っています。

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