見出し画像

2人称の問いってどんな問い?

2人称の問いは相手が存在する問いです。あなたにとっての“相手”は誰でしょうか? 

あなたが先生なら、相手は生徒かもしれませんね。あなたが営業担当者なら、相手はお客様です。あなたがカウンセラーなら、相手はクライアント、あなたが親なら、相手は子供でしょう。あなたが上司なら、相手は部下。これはその逆もあるかもしれません。場合によっては、相手は“気になるあの人”であることもあるでしょう。

それでは、そんな相手に対して、どんな状況で問いが必要になるでしょうか?

こんな使い方:情報を引き出す

どんな立場でも、相手から(相手が知っていて、あなたがまだ知らない)情報を引き出したいという状況はあるでしょう。特に、その情報をもとに、あなたが何らかの判断をしなければいけないなら、できるだけ正確な情報が欲しいところです。


こんな使い方:相手の行動に影響を及ぼす

また、相手があなたのアドバイスを必要としている状況というのもあるかもしれません。

この場合、単に情報として正確というだけではなく、相手の感情やあなたとの関係性などが、さまざまな影響を及ぼしそうです。

営業担当者なら、お客様の行動を促したいという状況があるでしょう。
逆にこういう行動を止めさせたいということなら、生徒相手、子供相手でも当てはまる状況があるでしょう。

相手が“気になるあの人”であったら……。さまざまな情報も引き出したいですが、どこかに一緒に行くという行動も促したくなるかもしれません。

しかし、一番求めたいのは、多くの会話を通じて信頼関係を築くことでしょう。

まとめ

2人称の問いはどのような効果をもたらしてくれるでしょうか? 整理してみると、下記の4点にまとめられます。

• 相手の情報・情況を得る
• 相手との信頼関係を築く
• 相手の認識に影響を与える
• 相手の行動や判断を助ける

ここでは“じょうきょう”を“情況”という漢字で表現しました。この“情況”は単なる、客観的あるいは事実的な“状況”だけでなく、関係者の感情や関係性なども含む意味で“情”の字を使っています。また、これこそが1人称の問いに比べて、2人称の問いが難しい一因といえます。

対象がモノやコトではなく、意思や感情を持つ人であるからこそ、相手を考慮した問いづくりが必要になるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?