見出し画像

11/29「問いづくりの教科書(仮)出版企画会議vol.1」レポート

11月29日に「問いづくりの教科書(仮)出版企画会議vol.1」を開催しました。
たくさんの方にご参加いただき、お礼を申し上げます。
今回は、vol.1ということで、一人称の問いにフォーカスを当てました。
グラフィック・レコーディングを、グラフィック・カタリストの成田富男さんにご協力をいただいています。

「問いづくりの教科書(仮)」とは

来年出版予定の「問いづくりの教科書(仮)」ですが、このような名前をつけているのは、多くの人に自由自在に「問い」を作れるようになってほしいという思いからです。

ここでの問いは、唯一の正解を答えさせるようなものというよりは、思考を深めたり、もっと自由に発想や対話を促したり、相手のやる気を引き出したりするためのものを指しています。

本を読んだり、ワークショップや授業などで他の人が使っている「問い」や「お題」を参考にするのではなく、ある手順を踏んで練習することで、多くの人がこのような「問い」を作れるようになってほしいと考えています。

もちろん他の人の「問い」を参考にするのも、よいものです。
しかし、その問いの”どこ”が、”なぜ”効果的を生んでいるのか、あなたは答えられますか?

問いを作れる人の中にも、そこを直感や無意識で考えている方もいるかもしれません。
効果を生んでいる理由がわかるようになれば、問いづくりの精度はどんどん上がっていきます。

1・2・3 IZW式 問いのつくり方

ここでは、問いの条件を次のように定義しています。

・疑問形であること
・(問う人に)答えを求めたい意思があること

ワークショップや授業などで使われる問いは、複数の人に向かって、一人の人が投げかける「三人称の問い」です。

いきなり「三人称の問い」を考えるのは、難しいものです。最初の練習としては、「色々な問いで自問自答できる」状態を目指すのが近道となります。自問自答、つまり「一人称の問い」です。
次は、誰かと一対一でやり取りする「二人称の問い」を練習し、最後に「三人称の問い」を考えます。
これが1・2・3のIZW式の考え方で、一歩一歩、できることを増やしていきます。

一人称の問いをつくることは、たとえるなら筋トレのようなものです。遠回りなように見えても、着実に身につけることができます。


一人称の問いを作る体験ワーク 修飾

一人称の問いには、次のような目的があります。

・思考・判断
・内省・振り返り
・探求・ロジカルシンキング

これらを促すための問いづくりのトレーニングとして、どのように問いを修飾できるか、考えてもらいました。

問いを修飾すると、何が変わるのでしょうか?
あなたの思いついた問いを、次のような観点で修飾してみましょう。

・対象や主体を絞ったり、広げたりする
・イメージや感情を捉えやすくする
・時制を限定する/変える

たとえば「なにを食べようかな?」という一人称の問いで考えてみましょう。

・対象や主体を絞ったり、広げたりする
→「山田さんと一緒に、なにを食べようかな?」

・イメージや感情を捉えやすくする
→「自分へのご褒美に、なにを食べようかな?」

・時制を限定する/変える
→「明日の朝ごはんは、なにを食べようかな?」

このようにバリエーションを増やしてみると「なにを食べようかな」という漠然とした問いが、具体的になってきませんか?


一人称の問いを作る体験ワーク 軸で考える


問いの修飾の第二弾として、軸で考えるという筋トレを行っていきます。

一番わかりやすいのは、時間という軸です。
「明日の朝ごはんは、なにを食べようかな?」の時間を変えてみましょう。
「今日の晩御飯」になったり、「1か月後の誕生日パーティーの晩御飯」になったりできますね。
この問いを過去という時間で考えるなら、「昨日はなにを食べたか?」となるでしょう。
こんな風に、過去~現在~未来という軸の中で、問いを動かして、バリエーションを増やすことができます。

他には、答えやすさの難易度という軸ではどうなるでしょうか? 簡単~普通~難しいという軸で考えます。「昨日はなにを食べたのか?」は、答えやすいほうに入るでしょう。でも「取引先の常務を接待するのに、なにを食べようかな?」だったら、どうでしょうか? 

あくまで軸を意識して動かすという筋トレなので、問いが多少変なものでも問題ありません。
直感で問いを作っていた方も、意識的に考えると、より早く精度の高い問いを作れるようになると思います。

このように、多くの問いをフレームに沿ってつくる練習を体験してもらいました。

このように軸を動かして考えてみると、自分が本当に求めていた答えを導き出す問いが、明確になってきます。それが一人称の問いの精度を上げるということです。問いの精度が上がっていくことで、思考の精度も上がっていきます。

まとめ グラフィック・レコーディング

画像1

画像2

次回、12/3 報告会@大阪を開催します

11/29の内容を、大阪で体験できます! ぜひご参加ください。

日時:2019年12月3日(火) 19:00〜21:00
会場:関西大学梅田キャンパス7階 Me RISE 705
住所:大阪市北区鶴野町1−5
http://www.kansai-u.ac.jp/umeda/access/
募集人数:50名

対象:学生、社会人など
費用:無料

申込み
https://forms.gle/ziZpiSueLUoc2dJp7


1/10 問いづくりの教科書(仮)出版企画会議vol.2

今度は二人称の問いにフォーカスを当てます! 

日時:2020年1月10日(金) 19:00〜21:00
会場:DNPプラザ イベントゾーン(2F)
住所:東京都新宿区市谷田町1-14-1 DNP市谷田町ビル

アクセス:http://plaza.dnp/access.html

対象:学生、社会人など
費用:無料

申込み
https://forms.gle/ziZpiSueLUoc2dJp7

Facebookグループ

お気軽にご参加ください。
https://www.facebook.com/groups/izawa.qft/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?