肉まんを食べてみて気がついた〜昔と今の違いというか変化?
先だって中華街に出かけたときのこと。
昼めし時だし腹も減っている。ただし時間があまりなかった。
というわけで、普段は買い食い的な食事はあまりしないのだけれど、たまにはそれもアリか。というわけで、肉まんを買い、公園へ。
おいしかったですよ。もう一個買ってもよかったと思いましたよ。
ただね、心の底から満足かというと、ちょっと考えてしまう。
なんか違うんですよ、自分が食べたかった肉まんとは。自分の頭の中にある肉まんのイメージとはちょっと違う。
今回食べたのは、ふっくら柔らかい優しさ満点の皮とそんな皮にぴったりフィット、渾然一体となったハーモニー、そんなイメージの肉まんだった。
だが。しかし。
自分が求めているのは、我輩が肉である!我の肉汁を食らうが良い!という主張の激しい肉塊、それを包み込む弾力的で噛むとモッモッとした反発力が感じられる力強い皮、そんな感じの中華まんなのだ。
うーん、中華街にはけっこう頻繁に出向いてはいるのだけれど、肉まんを食べる機会はなかったからなあ。ほんと、数十年くらい食べてなかったかもしれない。
だから今の中華街の肉まんシーンがどうなっているのかもわからないし、今回食べた肉まんがスタンダードなのかもわからない。
自分の記憶を辿ってみると、昔の中華街の肉まんはまさに自分が欲していたそれ。というよりも、昔、食べた肉まんこそが自分にとっての肉まん感になっていたのだろう。
さて実は今回、件の肉まんを食べたときに一番感じたことはこうだった。
「この肉まん、コンビニの肉まんに似てるなあ」
確かに、味つけなどはいわゆる中華料理的ではあったのだけれど、食感はコンビニの中華まんにかなり近いものを感じた。
そして、自分はコンビニの中華まんが苦手なのだったのだ。
理由は自分の肉まん感とは違うから。まあ、さもありなん。
で。中華街の肉まんは、コンビニに引っ張られたのではないか?
いまやコンビニの中華まんがあまりにもポピュラーな存在で、誰しもが食べるものとなったため、本来パンチの効いた力強い系の中華街の肉まんは、コンビニの優しく包み込むゆるふわ系というスタイルに変化してしまったのではないか?
そんな邪推をしてしまう。
実際のところはわからない。そもそも中華街の肉まん自体が変わってしまっているのかどうかもわからない中での妄想である。
このモヤモヤ感を解決するためには、今回食べた肉まんがたまたまそうだったのか、それとも中華街全体の変化なのか、今の中華街の肉まんをいろいろと食べ比べてみないといけないだろう。
自分の好きな肉まんの生存確認である。
そもそも自分の記憶が間違っているのかも、という不安もある。小籠包の記憶と混濁している可能性もあるからだ。いや、そんなはずはない。あの肉まんはあったはずだ。
ともあれ、中華街に行って肉まんを食べることだけはしようと思う。
そしてもし肉まんのトレンドがコンビニ寄りのそれに変わっていたとしても、自分の求める肉まんはなくなってしたとしても、自分はそれを受け入れようと思う。だって、肉まんのことは憎まん、からだよ。
追記 まだ中華街の肉まん検証はできていないのだけれど、ネット上の情報を見るかぎりでは肉肉しいそれのようです。自分の妄想的心配は杞憂だったみたい。ともかくはやく実食しに行かないといけないなあ。
24年3月9日 初出
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