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一番愛おしいもの

後輩達の演奏会を見に行った。
後輩といっても、5歳ほど年下で、面識のない子がほとんど。でも、大学のころのわたしと、同じ志で頑張っている子たちだから、もう心から応援したいという気持ちでいっぱいだった。

演奏は本当に素晴らしくて、この演奏会に向けて何度も何度も、練習を重ねてきたのがわかった。痛いほどわかった、わたしたちもそうしてきたのだから。
技巧的に難しいところは、まだまだかもしれない。でも、全員で奏でるメロディーは、熱くてロマンチックな音がして、とてもきれいだった。なんだか泣きそうになってしまった。

荒削りな演奏の素晴らしく愛おしいところは、まだまだな部分がある一方で、一部のフレーズがとんでもなく美しくて感動させてくれるところかもしれない。
ギャップというのかな、全部が素晴らしいよりも、心を動かしてしまうんだよね。

人は、人のだめなところが大好きだと思う。
粗探しをするのが好きな人もいるけど、そういう意味じゃなくて、ちょっと「できない」かわいいところが愛しくてたまらない。

<美しい銀杏/松本市にて撮影>
#エッセイ #音楽

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