嵯峨野の月はとっつきにくい。と思ってる読者さんへ
このお話は紫式部の時代より150年位前の、こないだまで奈良時代を生きた人達の「生活」のお話なんで一話から順になんて構えず読んでいいんですよ。
146のお話全てが一話一話の短編なんで、ぶっちゃけ最終話の「平安時代」から読んでもいいんです。
「せやな」が口癖の土井善晴さんな喋り方する空海さんとコミュ障気味の最澄さんが、
「天皇に取り立てられて出世。って、いいことばかりじゃないからね…」と苦労したり
もののあはれも雅もへったくれもないプロレス回(勤操と徳一)もあり、忍びの起源説、修験者さんたちによる忍者アクション(第3章で藤原薬子陣営とバトル)もあり、荒行中の空海と修験者たちが「押すなよコント」繰り広げたりの、ギャグ寄りはちゃめちゃ小説です。
気になるタイトルの所だけ読んで済ませても構いません。一口かじって味が合う合わないが相性ってものです。
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作者もそのつもりで書いてます。
後半からみんな大好き小野篁が登場し、終盤近くに天才歌人、在原行平、在原業平。と百人一首の歌人3人が登場してます。
真面目に学ぼうとすると疲れるからとっつき易そうなタイトルの所から読んで、
どうぞ楽しんで下さい。
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