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白浜維詠
2021年12月13日 11:29
源氏物語「若紫」より脚色夕顔の君急逝から半年が経ち、光る君18才の三月。平安京の底冷えが過ぎて梅の花開き、高貴な殿方たちも「どっかいい女いないかな~」とそぞろ歩く季節だというのに…光る君ったたら瘧《おこり》(マラリア)に罹ってしまわれたのです!発熱と全身倦怠感で苦しむ主を前に新入り従者の良清くんは、「ど、どうしようどうしよう…惟光せんぱい」とおろおろするばかり。ここで新
2022年1月2日 11:34
皆さんお待たせ!光源氏の一番の従者である僕、藤原惟光の物語も残すところあと2回。隠遁地、須磨を離れて変わり者の入道に無理矢理連れてこられた感のある明石での新生活が始まりました。光る君は早速都にいる縁者全てに自分は須磨から明石に避難したから大丈夫。という旨の手紙を書き、最後に「都でも天変地異が続いて皆恐れ慄いています」という内容の手紙をくれた愛妻、紫の上への文を書く時には一章読む毎