見出し画像

伊予吉田から宿毛往復1泊の旅その1

四国西南は東京から遠い。飛行機を使っても沖縄や与論島に行くより時間はかかるのではないだろうか。司馬遼太郎は国鉄予讃本線終着駅の宇和島で線路が途切れることを、どこかに印象深く書いていたと思う。

画像1

おそろしいコロナのパンデミックで、愛媛でも県を越えた移動の自粛が行われていた。20日に禁が解かれたので宿毛の友人を訪ねるために、クロの散歩と朝食をすませた後、電動アシスト自転車に着替えや充電器を積み込んで、午前9時に家を出た。国道56号を知永峠の手前で右の集落の方へ入り、12%を越える取付の急坂を吉田湾の海山がせまった風景を見ながら登る。Eバイクの本領発揮でなんのストレスもなくすいすいと進む。西日本豪雨災害以来四トン車以上の車は通行が制限されており、車は少ない。桜の並木がある舗装した県道を上り切り、切り通しを過ぎると大浦の集落までは蜜柑畑の間を抜ける下りである。麓の大浦の手前に小さな薬師堂がある。場所は移っているそうだが、昔は「てんや」といううどんを食べさせる食堂もあったという。

この道は何度も越えて「伊予細見」の記事も書いた。

第66回 シーボルトの娘が歩いた道http://www.trancewave.tv/~iyosaiken/saiken/2001_12.php

大浦の集落を広見川沿いに海に出て左折埋立て地に出来た魚市場から須賀川に出て、住吉小学校の先で橋を渡り、宇和島南中高のところから国道56号に出て南下する。国道56号の松尾トンネルを抜けて旧津島町へ。いつもはトンネルをさけて海沿いに南楽園に出たり、遍路道を野井に出たりするのだが、今日は国道を行く。高田で国道を左折し、御槙に向う。(つづく)

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?