農業ジャーナリスト・山口亮子氏の現代新書記事により「香港資本」という点ばかり殊更に注目され、一部の右派政党とその支持者らによるツイートなどによってネット上では一方的に「中国共産党による日本の水源地買収の会社」「中国の国防動員法で日本を侵略する基地になるのでは?」等々、あまりにも馬鹿げた誹謗中傷の被害を被った、愛媛県西条市にある農業生産法人のE社。
それまで公式の情報発信等がなかったのが災いであったが、西条市長の「住民に説明を」という要望を受けた同社代表Jan Benes氏が、記者会見の中で「社のインターネットサイトを用意する」と説明していたのを記憶しています。
そのサイトが公開されたようなので、確認してみました。
まず、非常に残念なのが全て英語で書かれている点です。
これでは「あのキウイの会社は一体なんなの? どこの誰が作ってるの?」という疑問点を知りたがっている日本人に対して、適切な情報発信ができているとは全く言えません。地元ニュージーランドの関係者やグローバルの取引先向けのサイトとしてしか役に立っていないんじゃないでしょうか。
「ブラウザの翻訳機能を使えばいいじゃん」という意見もあるでしょうが、長野果樹園事務所に張り出されていた社長のメッセージで山口氏が記事で仄めかしたように「日本人に読ませる気がないのか」と批判者の攻撃理由になりかねないので、できれば日本人スタッフによって日本語のサイトを補完してもらいたいと思います。
そもそも、本文が日本語でないど、日本人が日本語で検索して引っかかる可能性が低く、このサイトにたどり着くことが困難です。
サイトの日本語訳
当方で、サイトの英文をDeepLを用いて機械翻訳したので掲載します(一部筆者により補筆しています)。
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Projects - Ekiwi イーキウイ事業
英語の説明文の下には、長野果樹園のビフォアー・アフターの写真が掲載されています。
開発前には、耕作放棄地状態の雑木が生い茂った様子、用地内に元々あった畜舎と思われる廃建築物の様子などの写真が掲載されています。
開発後の整地した果樹園と見比べれば、この会社が、耕作放棄地を農地として復活させるために、どれだけ丁寧な仕事をしたのかがよくわかります。
ぜひサイトで確認してみてください。
Projects - Mikiwi マイキウイ事業